毎年この時期になると思いますが、一年なんてホントあっという間ですよね。コロナ禍となってもう2年、オリンピックも記憶の彼方、シーンとした暗い雰囲気の街はようやく少し活気づいて来たかなという程度で以前の様にはまだ程遠い気がします。

そんな中、トランペット奏者も完全に明暗を分けてしまった様です。Negative v.s. Positive !

この人、もっと音が出てたのに・・・という場合と、信じられないくらい響きが豊かになって以前よりも格段に楽器をフルに鳴らす様になった人の場合と！

同じ楽器を吹いても全く違うんですよ！
ひとつの楽器本来のポテンシャルを引き出すレベルが全く違うのです、ビックリする位！

音数の多いリフとか吹くんだけど、昔の短波ラジオみたいな音で響きが皆無！その上音の歯切れが悪いから全部がスジコ状につながっていて・・・。何も伝わって来ない音。
この手の人は必ずExcuseしまくりで逃げる様に退散します。何かに取り憑かれた様な表情で。

ところがその同じ楽器を次の日にある人が吹くと、決して大きな音量ではないのに2階まで響き渡って来るんです！倍音のメチャクチャ豊かな響きと音の粒立ちのクリアな事！ppで吹いてるのに何故あんなに鳴ってんだか？？

この天と地程の違いって、結局何？人間力？人間性？
まあそれもあるでしょうけど、今どれだけトランペットを愛しているか、そして平常心を維持しながらも今どれだけポジティブに楽器と接する事が出来てるかの差だと思うんです。

コロナや他の色んな要因から被害者意識満タンの人と、嬉々としていつも通りに楽器の楽しさを感じられてる人。全く正反対の人間性、それが最終的に音に出てるのだと思います。

Star Warsじゃないですが、フォースのダークサイドにいると、現象面でも呼吸も浅いし変な力みが体全体に広がってる人が多いから絶対「いい音」なんてするわけない。それにこの状態にはまっている人は自分の音が全く聴こえていないから、その変化には気づいていないんです。だから顔つきからしてヤバい！

方やブライトサイドにいる人は表情からして違う！ある方が「自分が憧れて選んだトランペットをずっと吹き続けられる、それだけで最高に幸せです！」と仰ってましたが、そんな人の音は聴いているこちらにもダイレクトにビンビン伝わって来ます！それは上手い下手もキャリアも関係ないんです。
　
金管楽器ってホントその人のメンタルな部分がまんま出てしまう楽器ですよね。恐ろしい位！

今は確かに辛い時期ですが、恨む辛みを吐いてても何も解決しません。
もっとラッパを愛して吹いて下さい！
そしてそれを吹く事が出来る悦びのほとばしる響き、それこそが花形楽器トランペットの力！
その力で、今の曇天の世の中を快晴にしてしまいましょうよ！

今年私にとっても最高最大の出来事はSpencer氏の復帰でした！彼が療養中に旧モデルを徹底的に見直してBlueprint(Schematic)を一新した新モデルは旧モデルを遥かに凌駕した強烈なポテンシャルを持つ全く新しいモデルへと生まれ変わっていました！！

そして2021年の締めはコレ！

Spencer Custom Trumpet ☆72 & 72
どちらもNew Spencerを即座に実感できるモデルです！それにしてもこれだけ違うとは！