緊急事態宣言も延長されてしまいましたが、今年の桜を心置きなく見る事を目標にじっと耐え忍んでいます。それにしてもシンドイ日々ですよねえ。

 
さて今回はパーツ類の交換について。

自分の愛機との付き合いが長くなると、ラッパ吹きの場合必ずどこかをいじくってみたくなって、パーツ交換をおっぱじめてしまうのが一つの傾向みたくなってますよね。

キャップ類にボタン、バネの交換に始まって、リードパイプやメインチューニングスライド、揚句はベルまで交換してしまって、もはやどこのブランドなのか判らなくなってしまってるの見たことないですか?

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画像はTaylorのHybrid Bachで、こうなるともはや「どこがBachやねん!」となります。最初からTaylorをオーダーした方が・・・?

要するにキャップ一つでも間違いなく音や響きは「変化」します。「おお、やっぱこっちがイイねえ!」なんて「変化した」方が「断然いいぞ!」となっちゃう訳です。

ところがしばらくすると「調子悪い」「息がとられる」「ある音だけ響かない」等々色んな「不満」が出てくる、これがラッパ屋始めて25年の観察記録です!?

結局元のセッティングに戻すと「やっぱコレだね!」となり「音が変わる」事と「音がいい」とは違うんだと気付くというパターン。

世界中のどこのメーカーでも、ひとつのモデルを設計する際にありとあらゆるパーツを試しているはずです。その上でそのモデルにベストなセッティングを決定している訳ですから。

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それにしてもそういう交換パーツ類がやたらと出てますよね。クセのキツい国クセのスゴいデザインのや、ウソみたく超絶重量級のとか!

でもそれが自分にとって本当に「最高の結果」をもたらしてくれるのなら、誰が何と言おうが絶対それに交換すべきです。

自分で一度やってみてから自分で実感する、というのは「楽器選び」に限らず全ての基本ですもんね。

しかしラッパ吹きに顕著な「飽き性」や「見栄」の為にやるなら時間とお金の無駄!どうしてもと言う場合はそのメーカーや製作者の作ったものにすべきでしょう。

何故ならパーツ屋さんにとってはMt. Vernon時代のも今のも同じ「Bach用」なんです。個々の楽器のThreadingや全体のBalanceとかの微妙な差異は考慮できないからです。

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<今週のお知らせ>

1.TaylorのAll Bronze仕様のCustomもの第3弾が入荷です。問答無用の鳴りっぷりと硬軟自在な表現力でウチの鉄板定番となりました!

2.前回紹介しましたTaylor Mpc.のNew Version、早速お問い合わせを多数頂戴しました。そうです、ShankはTaylor専用のとUniversal仕様の両タイプともに入荷しますのでご安心ください。
 早速E-MLとM-2,E-MはReservedになってしまいましたが、まだ「売るほど」入ってきますので!「俺は楽器製作が本業だ!」というオッサンをなだめるのは大変なんすから・・・。

いつもの様に、お問い合わせなどはメールでお願い致します。