さてさて今回はTaylor Mouthpieceについて!

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先ずはその外観ですがTaylorの場合、楽器ごとにスカート部の長さと口径が決まっていて、楽器のレシーバーからキレイにテーパーが繋がるデザインになっています。

この「繋がり」具合の美しさに拘る方が多いのですが、重要なのは完全に接さないで必ず数ミリのGapがある事!

よく他のメーカーである様に、両者が完全に接してしまっていると、必ずWolf Toneが生じてしまう。それにピストンの上げ下げによる振動がモロに歯や頭蓋
骨に伝わってしまう。

しかも永く使ってる中に必ずシャンク部とレシーバー部が摩耗してくるので、ガタつきやグラつきが生じてしまいます。

 

でそのShankですが、Taylor専用のMorse TaperとUniversalのUS Taperがあります。

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口径は4種類しかありません。Bachのサイズでは、

L: #1 1/4くらい

ML:#1 1/2と#3の間くらい

M:#5くらい

S :#7と#10 1/2の間くらい

カップは2種類で、口径表示のみのものが「標準」で、浅めのものはその後に -2が入ります。(例えば、M-2, ML-2など)

あとウチの特別仕様として、E- や -1 の表示が入った特注ものがあります。(その?仕様はメールで!)

選択範囲が狭いと思う方もいるでしょうが、実際は意外に思われると思いますが、これで必要にして十分というのが今まで購入された方々を見てきた実感です。

 

常連諸氏のある歯科医の方によると、人間の歯と歯茎は極端に言うとジェルクッション上の卵みたいにプヨンプヨン状態で、硬いものなど咀嚼する際ショックアブソーバーの役目を果たしていると。

だからその機能が無いと歯は欠けまくり歯根もひび割れまくりの大騒ぎ!要するに「歯列は刻刻と変化していて絶対に動かないものでは無い」そうです。

なので、神経質なプレーヤーがせっかく細かなスペックを指示して出来上がってきたマッピも「その人のある日の状態」でしかない訳で、出来上がってくると「アレ??」!

そうなると、入れ歯の装着感に凄くナーバスな人と同じく「永遠に修正し続ける」しか無くなってしまい、歯医者もマッピ屋も大喜び、という訳です!?

要するに「マッピを自分に合わせる」のもいいが「自分(歯・歯茎・唇)がマッピに合わせる」、この「慣れる」という順応能力に任せる方が能率的で理にかなってる、と!

確かにやたらと神経質な人は常に今のマッピに「不満」で、気が付くとウチの数倍の在庫を抱えてるなんてプレーヤーも少なくはないですからねえ・・・。

 

さて「お知らせ」ですが、先ずこの稚拙なDraft!次回のProjectでこちらからリクエストしたものです。これは3月に入ってきます。

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あとNEWSとしてはMAWのBACH用のPiston Setが少数入荷しました。この辺りのアクセサリー類については又このコラムで!

そしてお待たせのPiranha Customが今週末やっとやっと到着します!!これについても次回!

その他お問い合わせなど、いつもの様にメールでお願いします。