目つきの悪い「スネ夫」と何もしなくなってしまった「ドラミちゃん」、この二人の戦いにすっかり忘れ去られてるのが我々一般庶民。結局自分らで何とかしろという事なんでしょうか。

さてとっととコラム更新と行きましょう。

この好対照の2台、実はBack Orderを含めここ最近非常に好評を頂いているモデルです!

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Pure Bronzeの方は、とにかく反応が速く「息を入れた瞬間に反応する」「音の粒立ちが凄く良くクリア」です。しかもBrilliantな響きは大編成やElectric Bandでも埋もれてしまう事は絶対にありません!

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又、ベルの組成上銅の成分が多い為に音が割れず、歌ものでは独特の暖かみのあるMellowで滑らかな響きが出せる、という特徴もあり非常に音の表現の幅が広いモデルです。

一方のOvalの方は、中音から中低音域の張り出した驚くほど「肉声感」のある響きが「これでしか出せない」と絶賛されているモデルです。

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前回も書きましたが、チマチマ吹きの「発展途上奏者」(?)にとっては「強敵」で、こちらが聴いていても「息音」しか聴こえてこない。

ところがエアーの支えのしっかりした方、「免許皆伝奏者」(?)がこれを吹くと「何このぶっとい音は!」「One & Only」「底無しのパワー」なんて評価となって、店の近所の巨大な犬がハモりながら急に遠吠えし始める次第です!

この2つのモデルは、いつも言ってる様にElectric Guitarでいう「ストラト」と「レスポール」の違いなんです。なんだかんだ言っても結局この2台の対照的な存在があったからこそ、楽器はもとより音楽そのものの「進化」にも繋がったのだと。

残念ながらラッパはずーっと「ストラト」系の響きしかなくてその傾向の楽器しかなかった訳です。だからこそマッピのスロートやカップ容積を大きくしたり、リードパイプのテーパーやベンチュリをいじったりの「もがき」や「苦労」があった訳です。

土台100年以上前に設計された楽器で現代の音楽を表現するには相当無理がありますよね!現にクラリネットやフルート、サックスなど木管楽器では相当に「進化」し続けているじゃないですか。

今後この2つの「Voice」を使い分けながら、どうやって「表現」力の幅を広げられるのか、その「Sense」こそが今Trumpet Playerに問われている局面に来ていると思います。

どうぞ何時でも自分の最愛の楽器を持って試しに来てください。どれだけ「進化」の差があるか、数分で判ると思います。信じたくないでしょうけど。

いつもの様に、試奏のアポやお問い合わせなどは必ずメールでお願い致します。