Facebookに出てます通り、Andyが腕を骨折しました。「お前のオーダーしたぶっといベルを曲げる時に折れた」といつもの皮肉満載のジョーク炸裂でしたが、とにかく当分は「工場へ来てもやる事がない」そうです。

人間ヒマになると普段は気にもしない事を塾考したりして、かえってストレスが溜まってしまったりするものですが、直近のCNCの記事はそんな好例ですよね。一見すると非常に冷静な表現ですが、強烈な皮肉がビンビンと伝わって来ます!大体あのヘンテコりんな「あてつけ作品」なんかもう相当なもんですが、英国人特有のキツーいジョークには逆に笑ってしまいます!

まあこの夏休みに十分な静養すれば秋には完全復活してくれると思いますが、こちらのオーダー分が気がかりです・・・。

さてBenchmarkですが、このMdl.22が到着しました!とにかくTaylorとは正反対の Traditionalなカタチに拘っていますが、その製作に於いてはまさしく「データの塊」なんです!

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彼によると、ベルひとつとって見ても、Original French Bessonは「完全な関数計算によって見事理に適ったフレア」が形作られているのに、それをコピーしたアメリカの殆どの老舗メーカーはそれを「旋盤加工」してしまい「微妙なカーブが失われてしまった」と!

その他、真鍮材の組成や厚み、テーパー、長さ、等など、とにかく徹底した実測と計算によるデータ化がハンパじゃないのです!!そしてPlayer Sideの「もっと抵抗の無いような」「ダークで迫力のある」などの抽象的な表現をどう具現化していくか、これまたLogicによる徹底分析が始まってしまう訳です!

しかしそんな「面倒臭さ」も実際出来上がって来たものを吹くと「恐れ入りました!」となってしまうのですから仕方ないんです!

音の粒子が恐ろしく細かい、とでも言うのでしょうか!あの倍音の超豊潤な響きは、本当に過去経験した事がない程です!!これは吹いてみないと判らないですよね。

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Taylorのごりっとしながらもコクのある滑らかな音の輪郭と、Bench.の超Hi-Fiでいながら非常に細やかな音の質感と肌触りと!この二つはまさにPlayerの好みがハッキリ分かれるものだと思います。

外観が最先端なのに伝統的で円熟した「職人芸」によって生み出されるTaylorと、一般的な外観なのに最先端の「Logic」の裏付けによって生み出されるBenchmark、この両者は「今」手にし得る「最先端のトランペット」であると確信しています!!

いつもの様に「自分の最高の相棒」を持って来て、是非吹き比べてみてください!

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