やっと来ました’Phat Puppy’!Taylor社のFacebook見てもお判りの通り’Like’の数がいつもの倍以上と非常に多くてAndyもしたり顏です!?

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私も最初のProto.には正直なところ???だった訳ですが、今回の完成機は全くの「ベツモノ」になっています!まさに金管楽器に全く新しいカテゴリーを創ってしまったと思える程の仕上りなんです。

これを吹いてみると通常のFlugelhornが「なんでこんなにデッカいの?」と思えるくらいに、そのサウンドや響きはまさに通常サイズのものと全く変わりません!それどころか「ピッチがこの方が格段に安定している」「イントネーションが凄くいい」との評価を頂戴しました。

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このモデルの誕生には、実は二つの相反するリクエストがそのきっかけとなっています。

一つは「Phatboyは形も音も最高なんだけど、もう少しコンパクトにならないですか」と某女性プレーヤーの方に言われたのをAndyにFeedbackした事です。

二つ目は「ポケトラの改良」という観点から「響き方をもっと豊かにできないものか」と考え、「Pocket PROUのベルをBalladのベルにセットできないの?」と提案をした事です。

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そして今回の’Phat Puppy’はその両方を一挙に解決してしまう結果となりました!!

そもそも通常のFlugelhornのベルは急激な開き方をしていますよね?Andyによると「あの開き方だと本当はもっと全長の長いベルでないとイントネーションの問題を完全には解決できない」と。

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しかもトランペットと違ってFlugelhornは1番ヴァルブにあの短いリードパイプが直接入る設計になってますよね。それをラッパと同じ奏法で「ドッバー」と吹かれるもんだからピッチも音色もあったもんじゃない!

そこでDown Sizingにあたっては、敢えてリードパイプが3番に入るPKT用のヴァルブを使用し、「十分な滑走路の長さ」をキープした訳です。というのも、このCompact Sizeで通常の1番に入る設計にするとリードパイプは非常に短くなってしまい、いかなる「名人」でもその短い長さで正確なピッチと豊かな音色をInputするのは至難の技だと思います。

その上で、Complex Bore SizeとComplex Bendingにより「まさにこの吹奏感」「フツーのよりダークかも」という評価にまでVoicingしていった訳です。この仕様を通常サイズの楽器に当てはめるとまさに「Too Much」となり、ユーフォニウムの様な「重厚」な音になってしまいます。

同時に「Flugel ShankのTrumpet Mpc.(TaylorとDonatからこのラインナップを間も無くリリースします!)」をPlug Inすれば、「Fatな音色のトランペット」として、これ又「フツーに演奏できる」訳です。これも通常サイズの楽器では立ち上がりの鈍い「なんか中途半端な音」となってしまいます。

そうやって、コンパクトである事のメリット、その取り回しの良さとともに、「コンパクトだから出せる響き方」を最大限に活かした結果がこの’Phat Puppy’です!!

まあとにかく吹いてみないとここでいくらお話ししていても伝わらないと思います。いつもの様に是非ご自分でお確かめください!

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