台風ラッシュで不安定な天気が続きますが、こちらも台風並みにSensationalなHornの紹介です!?

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Andyはもう皆さんよくご存知の通り、典型的な英国の「職人気質」を持ち合わせた男です。今はこれ一辺倒!もうこれしか頭に無いので他のオーダーは全部後廻し、これが被害甚大なんですよ・・・。まあともあれ来週その’Phat Puppy’ First Batchが到着します!

ところでこのPhat Puppyは実は長い間の試行錯誤の結果なのです。最初の画像の3本、あとトグロ巻きのとか、過去色んなProtoが作られました。一応毎回送ってきてくれるのですが、こちらでの常連諸氏の意見は毎回正直なところ微妙なものでありました。とにかくIntonationの問題が最大の課題で、もう一点はProjectionの非力さ。「これらを何とかして潰し込まないと使い物にならない」との結論でした。

そこでPocket Pro2の開発を先に行った結果、以前のコラムでその苦戦ぶりをお伝えした様に、遂に「理想的なコンパクト化」を実現した訳です!

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で、「更にDarkな響きのする様にBalladeerのBellを使ってVersion違いのPKTを作ってよ!」というオーダーをこちらからしたところ、いつもの様に「お前は簡単に言うけど、あのぶっといBellを一体どうやって何箇所も曲げるんだよ!」から始まって喧々諤々の大喧嘩!でも一ヶ月もすると「おい、できるかもよ!」とメールが来る訳です。私がAndyを尊敬するのがこういうところで、他のメーカーや職人さんでは絶対にやろうともしないでただ断るだけの課題を「何とかしてしてできないもんか」とTryしてくれるこのChallange精神なんです!で、そこから一気にこのPhat Puppyへと突っ走る訳です。

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でもね、正直まだ音色的に、あのPocket Pro2の完成度に較べて、中途半端な印象を拭えませんでした。でウチのはTube & Pipe類とBellのTaperを全く違う仕様にして「強烈にぶっとくてDarkな」響きのものが出来上がった次第です!

あの言っておきますけどこれは純然たるFulugelhornではありません。「本来Flugelは〜」なんて町のご隠居さんの御託はごもっともながら、そんな方は通常のFlugelhornを吹いてください!PhatboyとStandard Model.の2機種もラインナップしてますので!「普通は〜ねばならない」は我々には何の意味もありません!


Something that sounds like a flugelhorn, that’s easy to play, uses my usual flugelhorn mouthpiece, that looks good and takes up half the space in my bag. Well, its here.

とAndyも書いている様に「Flugelみたいな音のする」楽器です。前述の通り、Trumpet Playerの夢でありAndyの職人としての夢であるTrumpetの「Compact化」はPocket Pro2によって結実しました。すると人間の欲求の当然の経緯として、”What’s Next ???”、「次はどんな可能性があるの?」となる訳です。

ですからこれは全く新しいカテゴリーの楽器として捉えて欲しい訳です。そして全く新しい可能性をPlayerの皆さんに実証して欲しいと思っています!

まあいつもの様にBrassは吹いてみないと判らないし解らない訳ですから、実際に試してみてからどうぞ。

あっ、あとDonat Mouthpiece初めました !

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詳細はいずれこのコラムで!

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