いやあポケトラを前回コラムに掲載しましたが、問い合わせがメチャクチャ多いので驚きました!そこで前回に引き続きTaylor Pocket Pro 2の紹介です。

taylor_pocket_pro2_a

これはご存知の通り、ヴァルブ周りはOEMのパーツを使用しています。そのメーカーが創設時トランペットの設計・製作に当たりAndyに色々アドバイスを依頼してきたらしく、その際ポケトラのヴァルブ周りのパーツを作ってもらったのが始まりです。まあ当初はそのイカゲソの様なパーツをそのまま使う予定だったのですが、実際に届いてみるとそう簡単には行く訳もなく、いつもの様にAndyの「職人気質」に火がついてしまった次第!

taylor_pocket_pro2_b

画像のをそのメーカーのものと比べるとかなり違う点があるのが判ると思います。どこを作り直してどこに手を入れたのかは一目瞭然でしょう!

taylor_pocket_pro2_c

先ずメインチューニング管や各スライドの接合部がNS製の径の違うものになり、また6角形のNib,そしてPinky HookがおなじみのTaylor Partsになっています。

そして私とAndyの意見の共通するところである「ラッパはリードパイプとベル、この2つのパーツが最も重要」というポリシーそのまま、ベルが135mm径の通常モデルを短くカットしたものがそのままセットされ、レシーバーからメインチューニング管までは、これ又いつものTaylor Partsで巻きもSquare型になっています。

taylor_pocket_pro2_d

最後の仕上げはいつもの各所Complex Bore Sizingの作業により「通常モデルと同じ響きが出せるし、イントネーションも完璧」なポイントまで追い込んでいったという訳です。

まあ結果は吹けば5秒で判ると思います。と言うよりも判らない人はいないでしょうしね!「サブ」にするにはもったい無いくらいのこのPocket Pro 2、価格も当然通常モデルよりも

最後の画像はAndyが昨今かかりっきりのPhat Puppyです。これも全く同じヴァルブ周りのパーツが使用されています。まだプロトなのでこれから更にTuninng & Voicingを加えていく訳ですが、私としては正直現在のままでは???です。こりゃフリューゲルの音では無いですよね。「通常モデルと同じ」というポリシーからはちょっと外れてる気がします。これに2,650ポンドは???、どうでしょう?全く新しい楽器としてならいいのですがフリューゲルのコンパクト・バージョンとしては・・・。まあこれもご紹介できるに足るものになったらこのコラムでとりあげますので!

taylor_phatpuppy_e_a

さて来週からのお盆休み、例年通り遠方から来て頂ける方はスケジュールを早めにメールで教えてください。去年の様にダブルブッキングでご迷惑おかけしたくありませんので!?よろしくお願いします!