年度末の3月。予算費消の為意味不明の工事で穴ぼこだらけの築地ですが、加えて最近やたらとホテルが乱立中なんです。犠牲になるのは昔ながらの「仕舞うた屋」ばかり。江戸情緒は又完全に消滅中です。

さて今回はCommittee!それにしてもJazz演ってる人はこのモデルが大好きですよねえ。もはや神格化されて、吹きもしないのにコレクションして能書き垂れまくり、なんて人が跋扈しています。

Taylor_Committee_a

ところで一言でCommitteと言っても人によって一体どの時期のモデルを指しているのかがイマイチ解らない事が多いのですが、多くの方はHolton社が作っていた頃のを指してるみたいです。それも圧倒的に色付きで彫刻入りのあのタイプ!というか50、60年代のタイプの存在を知らない人が多いのは驚きですが・・・。やっぱりMilesの影響なんでしょうねえ。

でも市販されていたものは、Valve周りを見ればMilesやWallaceのとは全く違うというのは一目瞭然!しかも1番スライドやピストンボタンだけでなく、Bellも完全に別物なんです。そう、Taperが全く違うんですよ!
Bell Bowは細いし、Flair部も「じょうご型」ではなく、よく見かける「円錐形」(Bach Type Taper)のBellがくっついています。

Taylor_Committee_b

そしてピストンボタンはやたらと厚みのある重いものが付いていて、ピストンを押すとTop Cap一番上のFlat面のゴムやフエルトなどに接するタイプで、Top Capの凹みにピストンボタンが収まるタイプではありません。
ここまで厚いとピストンを押した時ボタンの厚みがそのままTop Capの上に乗っかって接するので、よく言われる「ピストン軸が長い」なんて思ってしまうのも無理はないですよね。

事程左様にこのCommitteeというモデルは年代毎その時々の親会社によって仕様がかなり違います。自分がどの年代のサウンドを求めているのか、その辺を明確にしておかないと何が何だか解らなくなってしまいますよ。
まあそれはコレクターの方々には関係ない事ですが。Miles と同じ楽器でMilesと同じ音色でMilesと同じフレーズを吹いてもそれはあくまでMilesであって貴殿ではないのです。そこにどうか早めに気付いてください!

Taylor_Committee_c

で画像のTaylor ‘Committee’ Seriesですが、格好ではなく、あくまでもSoundの Taste(Voicing)別に3つのモデルをReleaseしました!自分がどのTypeなのか、それはいつもの通り吹いてご自分で確かめてください。

真ん中のモデルは前回のコラムで届いたばかりのを紹介しましたが、ウチのお客さんの中でもかなり「吹ける」方に即決されてしまいました。次回は少々お時間を!一番下のモデルは今週末に出荷予定です。
詳細は次回以降のコラムで!お問い合わせは、いつもの様に必ずメールでお願い致します!