さてさて、お問い合わせを大変多く頂戴していますTaylorの'Committee Type'がようやく到着しました!
外観をコピーしたものは結構出てますよね。Leblanc(Holton), ADAMS, Kanstul, Schilke等々思いつくだけでも数社ありますが、その肝心のSoundをここまで忠実に再現できたのは、正直なところTaylorだけです!まあシノゴノ言ってないで吹いてみて下さいな!

で、今回はこのCommitteeについて(その1)です。

Committee_a

初めにお断りしておきますが、私の言う’Committee’とは60年代の中頃までWurlitzer社が生産していた頃までのものを指しています。
Leblanc社以降のどこかT-101に酷似したものとはベツモノですのでご注意ください。

まず特徴的なのはそのBellで、Flair部のがFunnel Shapeでかなり太い形状です!これがあの独特の「音」を引き出す要因の一つなのですが、そのTaperやBow部の大きさや太さによって数種類ラインアップされていたのはご存知の通りです。
そこで現在のPlayer諸氏が仰る「Committee Soundってどんなもの」なんでしょう?
主に米国と欧州、そして日本で今までに語ってもらった貴重な意見をじっくりチェックしてみると概ね下記の様になりました。

1. サスティーンが短い
2. 音の広がりやSizzleはほとんど無い
3. Dry & Washy
4. Narrow Dynamics
5. No Slot, especially at High Note Range
6. ピッチをコントロールし難い               Etc.

Committee_b

こう列挙すると全く救い難い楽器の様に思われるかもしれませんが、しかしこれはCommitteeの「個性」です!!この個性に嵌った人には大きなお世話でしかありません。「優等生嫌い」はJazz屋の専売特許ですからねぇ!

ここで注目すべきは特に1〜3の項目です。MilesのRound 'bout Midnightの録音時のスナップは有名ですよね、そこにでっかい鉄板がスタジオの天井からぶら下がってるのを見られた方も多いと思います。今ならKnobをひとつまみでしょうが当時はこんな大仕掛けでした!

ここにMiles,というよりTeoの天才的な「音」への感覚の凄さを感じませんか?

MilesのStudio Takeの「音」はReverb無しでは考えられません。もし他ブランドの楽器をMilesが選んでいたら、あの美しい響きは生まれていなかったかもしれません!

例えばBachにあれだけのReverbをかけていたら、風呂場で吹いた進軍ラッパみたいな音になってたと思うんですよ。サスティーンやSizzleの充分ある楽器にはかけすぎは逆効果でしかありません。DeadでDryな響きにかけるからこそあの浮遊感のあるReberb Soundがが際立っていたのでは?

Committee_c

さて残る4〜6の項目、これが’ 'Vintage Re-Issue Project’ の本領を発揮するポイントです!Vintageものの外観とサウンドを活かしつつ、今の音楽にAdaptした、更に吹きやすい、更にストレスフリーな楽器を作ること!

その結果を評価するには、どうぞ吹いてみてください!いつもの様にお問い合わせやアポ取りはメールでお願いします。