第一回 "The Taylor Desse In Osaka” は無事完了しました!当日は「大雨注意報」は出てるし、早朝の地震で新幹線の新横浜と掛川の間で「運転中止」になる等、波乱万丈でありました!?

で今回のDesseで感じたのが「Heavy Type派とLight Type派の対比」でした!とにかく音や響きがどうこうの前に「軽さ」が一番大事な楽器選びのポイントになる人も多いんだなあ、という実感でした。
確かに歳を取るに従い「体力」という絶対的な要素は劣化しますよね。だから「保持できる範囲の重さ」というのは年齢によって違って来るんだ、という点なんです。

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正直言いまして、楽器作りに於いて色んなポイントを潰し込んで「鳴り、響き、音色」などを突き詰めていくと、どう考えてもHeavy Typeになってしまうし、その方が有利に決まってるんです。だからこそ古のラッパには無かった「Heavy Typeのラッパ」というカテゴリーがここ数十年の間に新たに現れ、確立されている訳です。その結果、ラッパが再生できる周波数レンジも以前よりもはるかにワイドレンジとなり、音色という面に於いても圧倒的にカラフルになったのはご存知の通りです。それはAudioの世界を見てもお判り頂けると思いますが、コンパクト派の対岸である巨艦派の徹底した「音」への追求の真摯さは「タモリ倶楽部」を見るまでもないでしょう!なんたって「マイ電柱」まで立ててしまうのですから!!

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同時に「日本人だから」Light Typeでなければならない、とか言うのも???なんです。現にウチで買って頂いたHeavy Typeのオーナーは、当たり前ですが「日本人」です。「確かに重いけど、ずっとぶら下げてるわけじゃないからねえ」というあるオーナーのコメントが全てを物語ってくれています!

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要は「その人にとって何が最優先なのか」だと思うんです。今まで私もAndyも「音最優先」路線で突っ走っていましたが、今後は「そういう路線も視野に」入れて、バージョン分けして行くべきだなあと思っている次第です。

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そしてその展開の一発目が’Piranha’であり、この’Phrumpet’なんです。

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特にこの’Phrumpet’はTrumpetもFlugelhornもCornetも「マッピで自由に変化させられる」のと同時に、これは明白にこの’Phrumpet'でしか出せない確固とした新しい’VOICE’のカテゴリーを作る存在だと思います!
まあ、「想像以上に保守的な方が多い我が国のTrumpet Player」の中で、これが一般化するには恐らく数十年はかかるでしょうが、それも「一人でもこの奏者のスーパースターが出てくれば」状況は一気に変わるでしょうね!そんな「変わり身の速さ」もラッパ吹きの特徴ですからねえ!?