2年振りにFabrizioが来日し、又々「超絶過密スケジュール」の合間を見つけて店に来てくれました。朝急遽「20分後!タクシーで行くよ」と連絡があり、一人で迷わず時間通りの到着でした。

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その後Blue NoteでのLiveでは、じっくり初日の演奏を堪能させてもらいました。まあとにかく彼は間違いなく今最高に鳴ってるラッパであり最強の音楽家ですよね!

「序破急」の構築がホント劇的で、一人の「演出家」としても彼の右に並ぶプレーヤーはいないと思います。だから全く飽きないんですよ!そのセットの間中ワクワクとドキドキが止まらない訳です。

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そして毎回感動するのが、ppの素晴らしさと説得力、そしてその圧倒的なダイナミックレンジの広さで会場全体を完全に異次元へと引っ張って行ってしまう!その超人的な力には畏怖すら憶える程です!

某国のワンパターンな、常時べったり同じテンションで、しかも「お決まり」の構成で途中で眠くなってしまう「幕の内ライブ」、なんてのとは全く次元が違う世界を見せてくれます。

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そんな彼の無限の表現力を支える楽器、それに対する真摯さはもう半端なものではありません!YouTube等の映像を見ても毎回違う楽器を手にしているのがお判りになりますよね。

それは、自分の表現しようとする世界には「こういう音色でこういう機能が必要だ」、と言う事が完全に見えているからこその悩みなんだと思うんです。

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残念ながらその細かい内容はお話しできませんが、少なくとも皆さんが楽器を選ぶ際にはこの自分の「到達点」を是非明確にして頂きたいのです。それは自分をどれだけ識っているかという事なんです。

他人の「大きなお世話」は本来入り込む余地の無いことであり、そしてそれこそが貴殿の個性でありバナーとなる事なんですから!