夏休みに入る製作家の多い7月は新作が急に減ったりするのですが、Taylor氏だけは例外で彼はなんと休みを取らないんですよ!「お前の込み入ったオーダーを考えてたら休んでる場合じゃない!」そうです・・・!?

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今回はAndy Taylorについて少しご紹介してみようと思います。
彼とはほぼ毎日メールや電話で話してますが、そのほとんどが”What’s next ?”、お次はどういうのを作るか?という話に終始しています。そして我々の最終的目標である「誰が吹いても最高の結果が出せる楽器づくり」を目指して「あーだこーだ」を延々とやってる訳ですが、「お前のアイデアはいつも私の職人魂を刺激してくれる!」と非常に、時に過度に(?)積極的にChallengeしてくれます。

punkish

なんでこうも「乗り気」で製作に没頭してくれるのかを訊いた時に話してくれたのは、今までのDealerやDistributorは「外観」の指示に終始して、肝心のSound Policyは完全に「おまかせ」だったそうです。
数年前に彼にオーダーしたのは「価格、外観、仕上げなどは何でもいいから、こういうSoundのを作って欲しい」と細かいVoicingの指示や音源などを詳細に彼に伝え、度重なる大喧嘩の末に送られてきたChicago Customは今まで市場に出回っているものとは完全に次元の違うものでした!!彼が理想とする Sound、ずっと作りたかったものが、私の求めているものに合致したらしいのです。私としても、過去のほとんどの製作家が逃げ出した事にも絶対に逃げず真っ向から挑んでくれる彼のような職人魂を持った人間は生まれて初めてです!!

phatboy

以来、ウチから発信した楽器は全てStaffには一切触らせずにAndyがその全ての工程を自分ひとりで組み上げ、強烈な「職人魂」を注ぎ込んだものだったのですが、それはそれを購入して頂いた方にも100%伝わるみたいで、その変化、効果は側で聴いていて明らかでした!

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「そういう楽器づくりに専念したいから、その為のDivisionを作ってくれないか」とのOfferを断る理由はありません。今後はAndyも年に最低でも2回はこちらに来て、オーナーの楽器の点検やメンテ、改造の相談、そして新規にTaylor Trumpetを購入される方には、その選択のアドバイスなど、Customersとダイレクトに接するシステムにしたいと思っています。よってウチで販売するTaylorは、かなり特化したモデルの販売がメインとなりますが、そうするとスタンダードなものはどうするのか?買い替え時に託されたピッカピカの楽器はどうするのか?などなどDivisionを二つに分けるべきか?又はそれらを「本当にTaylor Trumpetsを理解してくださる」Dealerにお願いすべきか?などとAndy共々「只今考え中」の状態です。

もちろんTaylor以外の楽器は今までと変わらない体制ですので、ご心配なく!

偶然ですがAndyと私は同い年で、誕生日も1ヶ月しか違いません。「この歳になって、もはや誰が何と言おうとコレが最高、最善だと思える楽器だけを、Customersの為に!」というPolicyでフル・スロットルで進んでいきますので、今後のLineupにはどうぞ是非ご期待下さい!!