いやあ前回のコラム以来Chicago Mdl.についての問い合わせが余りに多くて全ての方にお返事できない状態ですが、この場を借りてお詫び致します。そんな訳で今回はそのお問い合わせの多かったポイントをできるだけ。

phonixmdl

先ずシルエットですが、このPhonix Mdl.に近い形になります。前回も書いた通りリードパイプの直線部をなるべく長くしたい為なのですが、これはまさにジェット機がテイクオフする際の滑走路の十分な長さ確保の原理ですよね。

そしてその強烈なエアーが最初にぶつかる箇所であるメイン管上部の曲がりは鋭角にする。この部分はBachだとほぼ直角、それがあのタイトな響きとブリリアンスそして独特の抵抗感を生み出している訳です。反対に流行りのTear Drop 型は高次倍音が減った分中低音が張り出した様に聴こえ音のフォーカスが甘くなる反面抵抗感は少なくなる為に「吹き易い」と錯覚し易い。でも実際は息の支えがしっかり出来ていないと「音」にすらなってくれませんので誤解されません様に。

とまあ以上の相反する2つのポイントを踏まえた上で、接合部やパイプ内の細かな調整をしながら実際にプレーヤー諸氏に吹いてもらいつつ最終形へと追い込んで行った結果、やっと完成した次第です。
そしてその開発には、某PlayerとのPubでの「賭け」で作ってしまったこの’Vulcan’ Mdl.製作時のknowhowが活かされている訳ですから、「人生、ムダな事は一つもない」のでしょうねえ!?

vulcanmdl

そしてAir StreamはやっとValve部分に入って行く訳ですが、今回はここまで!思わず、発表前に全部話してしまいそうですので・・・!

この連休中はメールでお越しになる日時をご連絡頂けると助かります。2組以上が同時だとColtraneの”Asension”状態で何が何だか判らなくなってしまうので!?
あと5月の1日にあのOVALの2本目が到着予定です!Chicagoの次期モデルに最も近いので是非試してみてください!