さて件の’Quarter Tone’ですが、色んな方に吹いてもらったところ、Quarter Toneを得るためのDeviceとしての完成度は当然ながら、一台のトランペットとしても、「めちゃくちゃハイノートが楽！」「すごく吹き易い抵抗感！」「このコンパクトな体でこのパワーは驚き！」等々、予想以上に嬉しい結果が得られました！！BrightnessとThicknessという相反するファクターが一体化している、‘Thick’で’Bright’、しかも’Washy’なサウンドも出せるというのがまさしくこのShortyな楽器ならではの魅力なんです！

このベル部のBendの仕方は、まさに折り畳んでいる状態ですが、この部分のどこをどれだけBendするのかで全く響きが変わってしまいます。それはベルのテーパーとも密接な関係があり、例えば’Phat Freddie’でのBendした部分は’Quarter Tone’よりも短めです。これはBell Throatが大きい為、この部分にある程度の抵抗を与えておかないと響きがコルネットに近くなってしまうからなんです。よくコルネットの様にShepherd Crookにしてるのもありますが、あれでは完全にコルネットの響きとレスポンスとなってしまいます。重要なのはあくまでもひとつの完成された「トランペット」を、どうすれば「そのままの音で」コンパクト化できるかなんです。

という訳で、英国人特有（？）の「計算され尽くされた結果としての奇抜さ」は使ってこそ初めて判るのです。例えばこのマッピ！「なんだよ、ギターアンプかよ！」「又またジョーク？？」となるでしょう？マッピってレシーバーに差し込む位置のどこをセンターにするかで音が変わるのはご存知ですよね？それを番号化して「ダークなら４」「ブライトなら７」なんて憶えておけば実に便利なんですよ、コレが！！

さてそんなTaylorの今月は、’Super Light’ Big Bell Versionか’Vulcan’か、ハタマタ ‘Starship Heart’のRegular Sizeか？？？どのオーダーが先に来るかは全く予想できません。お問い合わせください！

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