前回のOval Bellは、こちらがヘトヘトになる位に多くのお問い合わせを頂戴しましたが、皆さんに吹いて頂く前に嫁ぎ先が決まってしまいました。恐縮です・・・。

しかし今回到着の名機"Chicago Custom"もコレまた強烈な個性を持ったモデルです。



ところでこうやって徹底したReinforcementが施された楽器はAgingが不可欠!製作時の応力がかかりまくった楽器が「振動する事を覚える」にはそれ相応の時間がかかる事を知っていてください。



しかも最初は自分に聴こえ難いから高音部しか鳴っていない様なきがする場合もあるでしょう。聴き手には十分過ぎる程の低音が響き渡っているにもかかわらず、フィードバックが非常に少なく感じてしまう訳です。

ところが買って何ヶ月かしてからウチへ来られて聴かせてもらった日にゃあ!!レンジのメチャクチャに拡い底鳴りのするサウンドが眼前で炸裂する訳ですよ!しかもppでは抑えたSmokyな響きが強烈な魅力を放ってる!



「もう他の楽器は何もいらない」と数台が搬入される次第!確かにこの響きを体験してしまうと!それを理解しようとしない人には想像出来ないと思いますが、それを追求する人は最近非常に多くなってきた気がします。

とにかくAndy Taylorという人間の絶対に妥協しない「職人魂」と、常に進化させていこうとする「情熱」「開拓精神(?)」は想像を遥かに超えて壮絶に強烈です。



とかく日本のプレーヤーは「保守的(?)」で、やれケースに入らないからとか、やれミュートが嵌らないとか、で今までとDimensionの違うものにはアレルギー反応を示す傾向が大きいですよね。

ケースとミュートがその人の楽器を決めてしまって、結局在来の楽器の枠にガンジガラメになってしまってる。「進化」は「恐怖」なんでしょうね。



トランペット吹きって本来もっとFlexibleでOpen Mindな人種だと思うのですが??「ま、そこそこ」ではいつまでたっても「そこそこ」でしかない訳で、それに気付いてる人とは全くスケールが違うというのを心底痛感する今日この頃であります。