前回に続いて「Bach委託品祭り」の続報と、Harrelsonなどウチの新作の到着情報などを少々!

まずはMt.VernonのMボア。ウチの場合、こういったVintageものは先ずAs Isの状態でお見せします。妙な場所に付けられたLyre Holder、ベルの小さな凹み、ピストン周りなどをどうするかは次のオーナーになる方と相談の上で対処して行きたいと考えます。





でないとどこをどうしたのかが全く判らなくなってしまうケースが多いからなんです。先ずはAs Isで少しの期間吹いてみて、その個体の現状のサウンドや吹奏感、操作感などを掴んでからの方が「余計な手術」などをしないで済みますよね!



でもこのラッカーの飴色に変色した全体の佇まい重厚感といい、MボアなのにBottomのたっぷりした厚い響きといい、これは強烈!VWのGolfみたく成り果てた今の「ばっく」とは職人さんのMojoからしても全くの別次元の産物ですよね!





さて次が今回のキモ!Bach社のFlugelhornの70年代後期のもの。と言うかCornetとのHybridの様な実にユニークなモデルで、Bell#182のStrad.で通常Flugelhornは1番ヴァルブに先ず入るのが、これは3番に入るTp/Cor.と同様の構造なんです。





まあそういう歴史の学術的背景は近所の「隠居ペディア」にお任せして、問題はそのサウンド!なんで今コレが製造されてないのか不思議な程に強烈にダークで太く、しかも柔らかい、今のモデルと違って「本来のFlugelらしいサウンド」なんですよ!
こいつは本当に驚きです!と同時に何の為の「進化」なのかが判らなくなってしまう程のインパクトでした!



時代に合わせて「モデルチェンジ」って確かに必要かもしれないですが、「変えてはいけない」ポイントもある訳で、それを更に膨らませつつ進化させるのが本当だし、それはノスタルジックな「再生産」では無いと思うのですがねえ??



さてHarrelsonですが、今週SummitのDark Voice Versionが一台入荷してきます!あとTaylorのChicago CustomのNew Versionが来週到着です!連休は日曜日以外はやってますので今度こそ是非御自分で吹いて確かめてください。



いつもの様に詳細、ご連絡はメールでお願い致します。