さてさてGerdtから遂に届いた2機種のNew Modelが到着したぞ!両機種ともにMLながら、各所ディテールが全く違う設計なのでチェックしていこう。





先ずベルの口径が違うのが判るかなあ。一方は135mmでもう一方は128mm。

で、口径の小さい方のはリードパイプがGBでValve KnuckleがBrass & Brassの2ピース仕様で、大きい方はYBのリードパイプにValveがBrass & NSの2ピース仕様。

そしてベル径の大きな方には1st Slideにカニ目があるのが判ると思う。

これらのディテールの差が両者のサウンドの違いを更にエンハンスしてる訳さ!

128mmのはコンパクトに引き締まった鳴り方で、ソロ・ワークの際に強烈にWarmでMellowにたっぷりと唄えるタイプ。ところが息を入れて行くとセクションで吹いてもCut Throughしてくる劇的なProjectionな訳よ!

135mm のは厚みのある朗々とした鳴り方で、ピシッとしたEdgeの太くてクリアなサウンドで、パワー感を強烈に感じるタイプに仕上がってる。フルスロットルでは「どこまで行くんだよ!」て位の圧倒的なProjection!





という違いはいつもの様に実際に吹いてみないと解りゃしない!でもこのGerdtはホントに奏法のしっかり出来たプレーヤーでないと弾きとばされるからね。パッと吹いた感じはブリリアントに聴こえるかもしれないけど、実はそれはGerdtのサウンドを出し切れてない人なんだよな。例えばシンバルを割り箸で叩いたって一応高次倍音はでるんだけど、ホール中に響き渡るシズル音はしっかりとしたヒッコリー製のスティックで達人が叩いて初めて低次倍音の響いたそのシンバル本来のサウンドが朗々と響き渡ってくれるのと同じなんだよね。しかもそれは決して「力わざ」じゃないんだよね。ヘラーって吹く人はヘラーとしか反応してくれないんだよ、残念ながら!

試奏時にその違いをいつも目の当たりにしてるんだけど、軽く吹いてるのに店の外にまで楽器全体が鳴って響き渡って行くプレーヤーと、外では鈴虫みたいな音しか聴こえないプレーヤー。天と地の差が明確に出ちゃうのがホント怖いよな!