最近40代以上のアマチュアのプレーヤーと話す機会が多いんだけど、いやホント彼らは”熱い”!大体ただでさえ難しいパツラという楽器をずっと吹き続けているってこと自体凄いことなんだよ。その純粋で熱い心意気はまさに「パツラ吹き」そのもの!常に前進していく意欲バリバリだもんね。なんとかこの「熱き世代」の発表の場が出来ないものかと痛感するよ。

反対によく”昔ブラバンでラッパやってました”とか”コンボでワン・ホーンで吹いてた時もあった”とか過去の話を語る人がいるけど、「じゃあなんで止めちまったのよ」と問質すと”いやあ忙しくて”とか”もうこの歳じゃあ”などなどくだらない言い訳ばかし。未練タラタラなら吹けばいいのにって思うんだよな。 それに大体何をやるにも「遅すぎる」なんてことはあり得ないと思うんだよね。どうも日本では年取るとパツラが鳴らなくなるという固定観念が強烈にある気がする。CTは90歳、UANは89歳!Dusko,Wheeler,Severinsen,Hersethなどなどバリバリだよ!どうすんのよってなもんさね。とにかく「オヤジ上等」!じっくり一生かけてパツラと付き合って行こうよ。

今回はメッキについて!楽器本体の仕上げって「ノーラッカー」「ラッカー」「シルバー」「ゴールド」の4つが主なところだけど、その各々のサウンドの違いはさておき、メッキのものって結構エージングに時間がかかるのを知っておいて欲しい訳。

真鍮の地金に銀や金の違う金属がのっかるんだから当然ノーラッカーやラッカーに較べると所謂「抜けてくる」までに時間がかかる。特に金メッキなどは下地に銀メッキされてるケースが多いから真鍮・銀・金の三層構造な訳さ。それをプレーヤーが吹き込んで振動させてやることで、サックスのリードみたく段々「振動しやすく」=「鳴らしやすく」なるってことだけど、メッキの分「鳴らし込み(エージング)」には気合が必要。

いわばスピーカーで言えば2Wayや3Wayと同じでユニットの増える分時間がかかるわね。それになるだけそのエージングはpppくらいでじっくりやった方がいい。ギター・アンプで、最初にデカい音ばかし出しまくってるとppが全く出なくなってしまうのと同じで、小さな音に全く鈍感な楽器が出来上がってしまうぞ!