最近痛感するのが「我々は日本人である」ということ。
楽器において、アメリカやヨーロッパでポピュラーなモデルをそのまま入れてきても到底使いこなせない(体型に合わない)っていうのが非常に多い。これは当然のこと、だって「日本人」なんだから!「合う、合わない」って大事なポイントだよな。
よくHarleyに、まるでアマガエルがしがみついてる様にして134号線あたりをフル・オプション装備で走ってる輩とかみると滑稽になってくる。あれはアメリカ人の四肢の長さがあってこその設計だと思う訳。彼等が相当にLaid-Backした体勢で乗るからカッコイイんであって、我々が手足の伸びきった状態で必死こいてても全くサマにもならない。



事程左様に、楽器も同じ。「我々が吹いて最高の結果を出せるモデル」、このポイントが何故か完全に忘れ去られてる気がする。楽器本体でもマッピでも「向こうでの定番」をそのまま紹介し、それが使いこなせないのはあんたの技量不足だ、ってんで「根性・努力・忍耐」で必死にがむしゃらに喰らい付いていく。こりゃどうみてもお門違いじゃない?



昔はCallicchioは1S−ML−7ばっかだったけど7番パイプがホントに我々にとって良かったの?ってのもある。Bachのマッピは1番が吹けなきゃったって歯や顎の形からみてもホントに我々が吹きこなせるの?ってのもある。SchilkeでもB5とB6以外の存在を全く知らされていなかった訳でしょ。でもその2機種以外はホントに我々には合わないの?
(でもね、先日ある人からSchikeのB1やB7についての問い合わせがあった時は思わず嬉しくなってしまった。解ってる人も増えてきてるんだなってね!個人的にもこの2機種はBシリーズの最高傑作じゃないかと思う!)



とにもかくにももっと日本人であることを自覚しようよ。若けーのが黒人の真似してストリートっぽくキメ、"Yo,Yo!"なんてやってたって所詮昼飯で食ってるのはオニギリなんだから。もっとオリジナリティーを大事にしたいよな!その視点から今後も色んなモデルを紹介して行こうと思っている訳よ!
で、今回はストックリストでも紹介してるWeber Custom Bb Orijinal Horn。
曲をホントにたっぷりと唄えるプレーヤーが少なくなってる今日この頃、いかに楽に、そしていかに肉声に近いVoicingで「音楽」を表現できるか、と言う点にウェイトを置いたモデル。重さも軽めに仕上げてStress Freeな吹奏感が全域で 得られる訳。
ピンポン・ダッシュしてる暇があったら自分で吹いて確かめてみな!