今回はストレスフリーな吹奏感で秒殺状態のGerdtのラインナップを画像でどうぞ。画像のものは残念ながら全部SoldとReservedだけど、ヨーロッパの夏休み期間を前にオーダー分が入ってくるからご安心の程!
ところで楽器を選ぶポイントって皆それぞれ違う訳だけど、その人が何を重視するかによって実に様々だ。ところが「楽器家」と「音楽家」とでその選び方は全く違う。
先ずは「楽器家」諸氏のタイプ。

(金満主義)
とにかくケバくて価格の高いのを所有するのが至上の悦びというタイプ。以前何でもとにかく金メッキにしてしまうオッサンがいたけど、彼にとっては音色や吹奏感の変化なんて関係ないらしくウォーターキーのバネにまで金メッキしないと気が済まないらしい。



(新製品至上主義)
とにかくニューモデルが出るとサッサと前のを売り払って新調するタイプ。このタイプの人にとって「使いこなす」とか「愛情をもって接する」とかには無縁の話の大きなお世話らしい。



(古物至上主義)
上記のタイプとは正反対で、とにかく古けりゃいいというタイプ。しかもオリジナルに異常に拘る。車でいうなら当時のオリジナルパーツでバッチリ固め、高速に入ってまもなくJAFのお世話になる様な種族で、彼らにとって現在は完全否定!?



(他力本願主義)
自分の欲しいものが解らないタイプ。他人に薦められるまま、もしくはその度に買い換えるという種族で、何がなんだか解らないけど気が付くと買っていたという人々。



(嗚呼勘違い族)
とにかく知識が豊富で全てのメーカーの全てのモデルに精通しパーツの性能まで熟知していて、しかも「〜ねばならない」がやたらと好きなタイプ。唯一の欠点は車の場合は運転できない、楽器の場合はてんで吹けないこと。
とまあ色んなタイプが生息している「楽器家」諸氏ではあるけど、彼らには独自の世界と世界観がある訳で我々がとやかく言うことではないとは思うし又踏み込もうとも思わない。
で、本気かつ真摯にパツラと音楽に取り組んでいる「音楽家」連中は上記の種族とは完全に違う世界に生きている訳で楽器に求めるものが全く違うしそのポイントも全然異なる。そして彼らの楽器に求めるものは何故か共通していて、「いかにストレスを感じないで演奏できるか」「いかに音楽に集中できるか」というポイントに集約される訳よ。もちろんその問題点は個人個人によって様々で、ピッチ、音色、吹奏感、仕上げ、感触、色(?)、デザイン、などなど数え上げたらキリがない程だけど、それらの個々のストレスがなくいわば楽器の存在を完全に忘れてしまえる楽器がその人にとって「良い楽器」な訳。結局その人の奏でる「歌」と「音楽」がどれだけ相手に伝わるか、その為にパツラやってるのが「音楽家」としての彼らだからね。
先日、某オケのプレーヤー氏と話している中で最近のプレーヤーが如何に自分の音を聴いていないかという話がでたけど、ほんとベルから出る音をもっと聴きこむべきだと思うよ。口周りだけに意識が集中してしまいベルから出る音には全く無関心なんての多くない?だって自分の音の一番の批評家は自分なんだから。タレ流しだけは願い下げだぜ。そしてその人にしか出来ない「歌」をその楽器を通してもっともっと唄わせて欲しい。楽器はその為にあるんだから!