今回はWeberの"Kenny Wheeler" Mdl.。
その独特のフォルムの美しさはもとよりKennyのクリアなFluid Soundそのままの、いつもながら完成度の非常に高いモデル。



Chris Kaseのアルバムに "A Song We Once Knew"(SJR)というのがあるが、ここでゲストとしてKennyがこのモデルを吹きまくっている。曲ごとの表情が激変してるのがよくわかるアルバムだがまさにこのモデルを使いこなしているのが聴いて取れる。ある意味非常にヴァーサタイルな楽器かもしれない。現に彼は現在これ1本で活動しているが、トランペット的なサウンドからユーフォニウム的なサウンドまで実に表情が豊かで、プレーヤーのイメージを具現化するのにこれほどストレスを感じさせない楽器も珍しい。



ウチへヤマハのフリューゲルの修理にやってきた高瀬龍一氏がたまたま届いたばかりのこれと同じモデルを吹いた5分後には購入を決めたのが約1年前。「ビッグバンドで軽く吹いても音がビシビシ通るし、高音域でピッチのぶらさがりが全く無い。サウンドがここまで美しいのは今までなかった。」ということでもっぱら彼のヴォイスとして完全に定着しているので彼のライブでご確認の程!