さて今回は伊佐氏のコラム「悩めるレンズたち」の後編です!こうやって自分が実際に使ってみて実感しながら体得して行く姿勢には本当にRespectしてしまいます!周りの情報よりも「自分」!!皆さんも「近道」は結局「遠回り」になりますからね!!

あとお知らせとして、あの山縣氏が間もなくこのGuest Columnの執筆者として参加して頂ける事になりました!
待ちきれない方は先に氏の最新の寄稿をご覧ください。

https://muuseo.com/square/articles/723


では、伊佐氏のコラムです。どうぞ!

「悩めるレンズたち 」(後編)

50mmと60mmという似たような焦点距離の広角レンズを体験しわかったこと、それは「なぜハッセルブラッド社がこれだけの種類のレンズを製造したのか」ということでした。
当たり前のことではあるのですが,そこまでか!と思うくらい両者もしくは80mmも合わせて個性がバラバラなのです。
画角が違うのは当然ですが、描写のシャープネス、プリントしたときの発色、操作感、どれも体験したからこそ実感として学んだことです。
そして広角レンズにおいて最も重要なことは「もう一歩寄る!」ということ。これは是非体感してみてください。広角レンズの持ち味が一段と発揮されると思います。
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(左:50mm、右:80mm。50mmではもっと寄らないと何を伝えたいかわかりにくい?)

そうやってしばらく広角レンズで十分楽しめて事足りていたのです。しかもそれまでに望遠レンズは覗いたことはあっても、あの画角の狭さにどう撮ったら良いかわからない、イメージが浮かばなかったのです。(なにせ広角派)
それが、120mmの描写が素晴らしいよ!との情報を得て覗かせてもらうと、、、これまたビックリ!!
第一印象は「楽(ラク)っ!」というものでした。なにせそれまでは写真は寄って撮るもの、と脳にインプットされていましたから!笑
勝手に被写体が近くにいる(ある)のです。これには広角、望遠などもはや関係なく純粋に120mmの素晴らしい描写にノックアウトされてしまいました。

120mmは望遠といっても中望遠です。ポートレイトからスナップの延長までカバーしてくれ、たしかにこれ一本でなんでも撮れそうだと思わされて、気が付けば望遠レンズに意識が向いていました。


自分は普段は街の様子などのスナップも撮りますが、山などの風景も撮りたいので、そうなるといよいよ長いレンズを試したくなるわけです。
250mm。まぁ自分には用のないレンズだと思っていましたね笑。画角がピンポイントだし、重くて長くて三脚無しではムリムリ、と小バカにしていました。(反省。)
結果から言うと、先日、かの景勝地である上高地に撮影に行った際、「なんて良い写りをするんだ!」と、まぁいつもながらに驚かされることに。
大正池からの穂高連峰がググッと寄ってきて、稜線がはっきりと見えていました。あの画はなかなか衝撃でした。
よって、今後の風景撮影には筆頭に持ち出すことになるでしょう。(しかし500mmという秘密兵器の影がチラついています...)
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締めの言葉としましては「やっぱりカールツァイス、ハッセルブラッドはスゴイぞ!」です笑。

 

 

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