Guest Columnの今回は、星野氏が続編を送って下さったので、早速ご紹介します。

では、どうぞ!!

「Hassy人語」(その2)by Hossy

〜なんでそうなるの?〜

☆‥「なんでそうなるの?」とは、1970年代一世風靡したコント55号のTV番組タイトルです。欽ちゃんと二郎さんのコンビは、お笑い界のHasselblad…といったところ。なんせ、55号もHasselも、両者の共通点はつくりが“チャチ”ではないところですわ。

☆‥去る5/27(日)、東急東横店で定期的に開催する「世界の中古カメラフェア」に顔を出しました。手頃なフィルターなど、供給が絶たれたXylemでも数が少なくなって売ってないアクセサリーを物色するのが最大の目的。同フェアは例年より反響が大きいとの前情報を入手しており、なるほど、その通り活気あふれていました。

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☆‥会場ではHasselbladをはじめ、国内外の往年の名器がズラリ勢揃いし、ネットで検索してヒットしない“お宝”も。フィルムカメラ冬の時代に各店舗の努力が垣間見え、こちらも業界人として胸が熱くなったわけ。スマホしか使わない若者層でさえ、ここでアンティークカメラを手にすれば、その魅力に取りつかれること間違いなし。

☆‥このフェアにあるいくつかのレンズもそうだが、世間一般に売られているHasselbladのレンズに限って、どうしてみんな前玉・後玉をがっつり(これも最近の表現だなぁwww)拭いちゃってるのばかりなの?なんでみんなクモリがあるのばかりなの?……なんでそうなるの???(ここで欽ちゃんも飛ぶね。そういえば、欽ちゃんの実家はカメラ屋だったような。)

☆‥そりゃぁ、ヘリコイド動かして長年使えばチリ程度はどうしても入るでしょ。でもネットなどでビックリしてしまうのは、「拭きキズあり、クモリ・白濁あり、チリあり、カビ跡あり、腐食あり…」になってても、「撮影に影響ありません」なんて注意書きを平気で掲げている店舗がほとんどだ。
これじゃぁ写るものも写らないねぇ。

☆‥Xylemのポリシーは、これとまったく正反対。使ってあるけど限りなく新品に近く、調整には川島さんの厳しい目がいき届いている心のこもった商品なのね。自分のHasselbladも10数年使って、ノーメンテナンスで、ノートラブルだから、逆にこちらも、「なんでそうなるの?」ってとこ。凄いよね。財布のひもを緩めるなら、後々を考えるなら、やっぱXylemでしょ。

  (つづく…)

P.S.
自分は、レンズは買ってから一回も拭かない主義者をできる限り貫き通している。
みんな無理せず、保護フィルターかまそうよ。
ワイパーキズ、減るよ〜。(^^)v

 

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by Hossy【PSJ(日本写真協会正会員)】

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