雨ばかりで悶々とした日々をお過ごしの「ハッシー・フリーク」諸氏へ、「扱い方の復習」第二弾で、今回は初期のCMなどのボディ横にある謎の穴二つについてから。
右の穴は、幻のアイテム(?)のストロボ(フラッシュ)のコードを引っ掛けるフックをねじ込む為のものであるのは御存知の通り。何故幻かというと大体落っことして失くしてしまうからで、アクセサリーの中でも最も幸薄い存在のひとつ。
で、問題は左のシンクロ・ソケット。ここはレリーズ時、1.「ミラーが上がる」2.「ボディーのフラップが上がる」3.「レンズのシャッターが開く」という一連の動きの中で2.のフラップが上がったときに点灯する。よってここに繋いで撮ると全ショットが「オサキ真っ暗」状態となってしまう訳。シャッター内臓でないレンズの為に良かれと思って設けたこの接点は哀れ苦情の嵐となり、その後あえなく廃止されてしまう。苦情ったって使用する方が知らないだけだからハッセルは何も悪くないのにねえ・・・。よって原則として、レンズ側のシンクロ接点しか使用しないこと!で、この接点は剥き出しなので接点不良になり易いので、マメにクリーニングしてやって欲しい。なまじの接点復活剤なんかよりアルコールとクロスで充分だから。
あと、レンズのV-X-M接点も復習しとこう。Mは昔懐かしい、一発ごとに電球交換みたくねじ込んでたストロボ球での撮影時にシフトするポジションだからこの位置でストロボを使ってしまうとこれまた「オサキ真っ暗」になるので要注意!必ず真ん中のX接点にきてるのを確認すること。というのもM接点は当時のストロボ弾の発光ピークに合わせ、レリーズして20ミリセコンド後にシャッターが開くから、今のストロボだと先に発光し終わってしまって真っ暗けっけの仕上がりになってしまう訳。
だからマニキュアなんかでM接点側を固めちゃったり、完全に外してしまってる人も多い。これはホント御用心!
ま、今日の復習はこの辺で。雨の日にイメトレしとけば実戦でうろたえずに済むからね。

今週は人気の500Cのスクリーン交換型。ここんとこ「超絶ミント」が続いたけど、本来このクラスが普通なのであしからず!