久しぶりにコラム。’59年製のSWCで絞込みノブのない初期モノで鏡胴はワンピースで表示刻印、ストラップピンは三日月型とくりゃもう絶滅危惧種でしょ!外観はビカビカとは行かないけど50歳近くとは思えない肌艶のよさと、何と言ってもエレメントの全くキズ一つない澄んだ瞳!キモはコレしかない。とにかくエレメントさえ大丈夫であればSWC系はなんとかなる。



構造がシンプルなだけに機械的なオーバーホールは効果テキメンだけど、エレメントがキズやクモリがあるのはどうしようもない訳。選ぶ際はレリーズ・ロックしてバルブの開放でじっくりその辺をチェックした方がいいよ。外観は二の次だから。
外観の美しさ重視でそれが見つかるのをずっと待ち続ける人もいるけど、待ってるうちに歳くっちゃうより先ずはハッシーを識ることの方が先だと思うけどね。特に初めての人は絶対そうするべきでしょ!



でもこのSWC系って、慣れると最高に使いやすいカメラだよ。サクサク、バチバチ実に快適にシューティングできる。ホント何度も言うけどファインダーの呪縛にとらわれないこと。全部アイレベルのつまらない作品になっちまうしSWCのメリットがなくなっちゃうから。水玉合わせでイライラしてるそこの人!製図するわけじゃなし、もっと気楽に撮れば?ファインダーなんか外しちまえば?とにかくハッシーの大傑作たるSWCをもっと楽しむべきでしょ。説明書通りの使い方より自分の流儀を大事にしやしょうや。