いつも電話やメールをもらう中で、「白鏡胴のはコーティングが無い」と思っている人が多いのにビックリするんだけど、この写真を見て欲しい!アンバーとパープルのコーティングがされているのがお判りか?これがNonT*の白鏡胴レンズな訳。T*はこれに更にグリーンのコーティングがのるんだけど、それを神格化したメーカーはカメラからとっとと廃業しちまった・・・。
とにもかくにも明治時代じゃあるまいしコーティングの無いレンズなんてそんなにあるもんじゃあござんせん。



で、もひとつアドヴァイス。エレメントにピン当てしたのでボケてて恐縮ながら、ボディとの連携カムが見えるでしょ。これはヘリコイド部も貫通してる御立派なスクリューなんだけど、よくレンズをマウントしてすぐにヘリコイドを回してみると結構アソビのあるのが解ると思う。ところがアラ不思議!1,2度レリーズしてやるとそのアソビも無くなりビシッと決まる!ボディ側とレンズ側のカムがガッチリ合体して馴染んだってこと。これはレンズ交換時に憶えてた方がいいよ。
あと最後に、6枚玉の時代にこのレンズ裏側に白いペイントでシリアルナンバーが打ってあるけど、これはツァイス社の番号で、レンズ表側のハッセル社のシリアルと2つの番号があるって事。なんともツァイス社のプライドの高さの偲ばれる時代の証だよね。その後ハッセル社が世界的に認知されることになり、この二重表記もなくなりハッセル社のシリアルナンバーだけとなる訳さ。
いやはやレンズひとつにも色んなストーリーがある我らがハッシー!深いやねえ・・・。