いやあ随分と怠慢こいてまして失礼至極!ネタがない訳じゃないんだけど相変わらずブツがなくて日々追いまくられてるうちに桜も咲こうかという季節・・・。ハンパじゃなくブツが無い!予約の方のを捌くので必死の状況なので、わざわざ来てもらっても空ッポのショーケース状態!しかもレコカスのドラム・セットが置いてあってはここは何屋かと目がテンになるのはよく解るんだけど、全くいかんともし難く甚だ恐縮。かといって今更レベル落として小汚いのを置く訳もいかず、ただただジレンマの日々。とにかく I deeply appreciate your patience and understanding !
で、最近のデジタル台頭で思うこと。これは全くレコードとCDの状況と酷似してる。いやCDどころか今や一曲一曲をダウンロードしてしまう時代。確かにすごく便利だしすごく早い。いちいちレコード屋へ行ってエサ箱を探しまわる必要もなく、欲しい時に即聴けるのはいいやね。でも何か一番大事な何かが欠落してる気がする訳よ。
小遣い貯めてやっと買ってきたレコードをクリーナーでキレイに拭いてやっと針を落とすっていう一連の儀式、少なくともこの手間がミュージシャンへの敬意だった気がするんだけど、これがもう前世紀の遺物化しちゃってるというのが恐ろしい!ミュージシャンが精魂傾けて作り上げた作品は今やジャンクフードと同じ扱い。曲順にもジャケ写にも神経使って作り上げたものが、中身の一部のみが勝手に切り売りされてる訳だ。この音楽のレトルト化は写真でも全く同じ。大体あとで処理・加工するのを前提に撮影する、という行為がよく解らない。あとでどうにでもなるなんていうお手軽意識。それに撮影したポジなりネガなりが出来上がってくるまでのあのじれったいまでの興奮、失敗してないかというワクワクするような期待感、なんてのは全く関係なく結果はその場で瞬時にモニターできてしまうんだから恐れ入る。
昔何かのSF映画でみたけど、種々の快楽を直接脳に刺激を与えることで済ましてしまうなんて恐ろしい状況がいずれ間違いなく来る様な気がしてならない。音楽家も写真家も瞬間瞬間が命で、一発勝負だからこそその音、そのショットに命をかけてきたのにねえ!今や一発入魂、一発勝負なんて言葉そのものがカッコ悪いなんて時代に、お手軽レトルトだけが生き残って行くんだろうか?そのうちレトルト星人だらけの世界になるんだろうか?目で見たものを頭から電極引っ張り出してプリンターへ繋ぐ、なんて事になんのかねえ!とにかく我らハッシー軍団(イケナイオヤジ軍団)だけは認めたくないやね、ホント!