前回やったつもりの120ミリが「やってないぞ!」とのメールを多々頂戴したので、恐縮至極で一発!
これは写真のとおり、’67年を境に最小絞り値が32(初期型)のと45のとがあり、’73年からクロ鏡胴が発売される。



この良さはもう今更言うまでもないところだが、シロクロでの強烈なグラデーション、立体感あるグレーの力感、またカラーでも過不足のない実に自然な発色、そして美しいボケ味と透明感、数え上げればキリがないのがこの120ミリ!はっきり言って80ミリでシノゴノ言ってるならコレ一本でOK!と言ってしまえるほど完成度の高いレンズだ。5.6という開放値が暗いとお嘆きの輩も多いが、もちろん高感度のフィルムもあるし第一余程暗いシチューエーションでなければそれをハンデと感じたことは無い。それに開放からバリバリのこのレンズは絞るのがもったいない(?)程。2.8や4.0を1段、2段と絞り込むなら実質あまり変わりはない。てな訳で「冠婚葬祭コレ一本!」というカメラマンが多いのも頷けるところだ。私事で恐縮ながら、実際問題こいつとSWCさえあれば、ほとんどの撮影に不自由はしない。



さあ、宿命のライバル100ミリとこの120ミリ、どちらを取るかは貴殿次第。すきやきにするか、しゃぶしゃぶで行くか。どっちにしろ但馬牛5Aクラスの究極の素材に変わりは無いのだから!?