以前120ミリに関しては触れたので今回はその宿命のライバルである100ミリのキレイなのがホントに久々入ったのでそれについて。
前回のコラムにも書いた通り、あらゆるものをスッキリさわやかに写し出してくれる100ミリだが、これも何回かの仕様変更があるのはご存知のとおり。



フィルター枠がクロームの(ウチでは通称「先シロ」)ものとブラックのものがあり、エレメントもノンTとTスターの2種類がある。で、いつも訊かれるのはどれがいいかってこと。
結論は「そんなの知るか!」だが、とにかく自分のはくパンツは自分で探せという訳。いつも言うことながら、趣味に「金と時間」を惜しんでは何も掴めないってこと!他人の意見を鵜呑みにしてる様じゃあ結局遠回りすることになる。だって自分の相棒探しなんだから!
とはいえ私自身はノンT派ゆえ、当然「先シロ・ノンT」のボコボコので撮りまくってます。ところでTスターって皆さんちょっとあまりにも美化、もしくは神話化してませんか?

私はサングラスかけてモノを見たくないので、なるべくレンズの表面にメッキをして欲しくないんだけれど、どういう訳か近頃そのコーティングだけが独り立ちしてしまってる様な気がする。ハレーションを抑えるとか発色を際立たせるとか色んなご利益があるのはわかるけど、所詮それは苦肉の対処療法でしかない訳。第一我々人間の眼がハレーション起こしてる状況で、それをレンズでハレ切りしてどーすんの?まあ、あまり興奮すると血圧あがるのでこのへんにしとくけど、ストラディヴァリの音が素晴らしいのはニスがいいからじゃあないって事!

ついでに真夏の暑い夜、眠れないときに眺めるのに丁度いい「禁断の書」をチラリと・・・。



これでまた「重箱の隅活動」や「ワシ、コレ持ってんねん」のコレクター活動にいそしむのでなく、ハッセルが如何にあらゆる撮影シチュエーションを想定してくれていたかを読み取ってほしい!徹底して使うことから生じる必要性、それを作り手がここまで細部に渡って提案してくれてるメーカーなんて後にも先にもおまへんで!ハッセルは使うカメラ!秋葉系コレクターの対象では無いのであしからず!!