いやぁ本当に待たされました!
提案してからほぼ丸一年、ベルの特注に始まり、それに合わせたリードパイプ、チューニングスライド、ヴァルブ、など各パーツの組み込みとその選定、・・・!そして本人とその仲間に実際の現場で使ってもらい、その結果から改良すべき点を、組んではバラしの繰り返しで徹底して潰し込み、という一連の作業の挙句ようやく完成しました!それだけにやっと梱包を開けた時はホント感動モノでした!

フワフワの中からバブルシートで包まれた本体を取り出して、紫外線とアルコール噴霧する際にHoldした時に「アレ?」!重さを全く感じないんですよ!
ヴァルブナックルをベルフレア側にシフトして大正解でした!しかもレシーバーの位置をこの位置にしてベルバウ部が自分に近くなって、コルネットやフランペットの様な独特な楽器との一体感、安心感があって、現地のプレーヤー諸氏の言う'So Comfortable !'の意味がよく判りました!

吹奏感といい、音色や音量、サスティーンのたっぷりした響きといい、自分の歌う唄をそのまま「音」に変換してくれるモデルです!
「本当にいい楽器は、楽器を操っているという感覚がなく、文字通り自分が歌ってる感覚になる」と言っていましたが、まさしく「楽器の気配が完全に消えた」、体と一体化した感覚が得られる訳です!

それはSpencerの楽器の全てに共通しています。演奏時にその感覚をスポイルするあらゆる問題点を全て潰し込んで作り上げて行くから当然なのですが、本来「楽器」はそういうものですよね?設計図通りに規格通りのパーツをくっつけるだけでは絶対に得られないもの!
何故ならその「楽器」を使って「演奏」するのは「マシン」ではなく、我々「人間」なんですから!
これから色んなプレーヤーに吹いてもらって、そのコメントや各ディテールの特徴など、又次回のコラムでご紹介していきます。
お問合せなど、いつもの様にメールでお願いします。
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