先日、Spencer氏と話してて、彼の言った
"C trumpet should sound like big D trumpet and not a small Bb.''
とのひと言にまさしく目から鱗でした!

そして「Bbしか吹いた事がない奏者の場合、結構音が拡がる傾向があるのに対し、C管はよりFocusされた音を意識しないと聴き手に届かない」と。シャワーの切り替えみたく?!

a

確かにBbが主力の現在、「持ち替えのし易さ」が最も重要視されていますよね。あくまでもBb管が基準で、その視点からみた「単に一音高い楽器」がC管なんだと。
だから大体が貧弱で音痩せした甲高い響きで、本来のC管が持つ倍音の華やかさや透明感のある豊かな響きで演奏してくれる奏者がホント少ない気がします。

ピッコロも同様で、大体が"brassy and harsh"なヒステリックな響きで、又それが本来の音なんだと思われてるのが致命傷ですよね。

b

ジャズでもFlugelhornが多用されていますが、持ち替えたのが判らないくらいトランペットと殆ど同じ様な耳につく響きがどういう訳か主流となってしまっていて、Flugelhornとしての楽器本来が持っている豊かな響きの美しさは無視されていますよね。FlugelhornでHigh Notesばかり吹かれても・・・?

結局、何でもBb管と同じ奏法、同じ感覚とアプローチで吹いてしまい、各調の楽器は全て完全に独立した「別種の楽器」であると言う当たり前の事実が、個々の奏法や接し方を習得するのが面倒臭いからなのか全く無視されてしまっていると思います。第一各々管の長さからして違うのですから!プチトマトを切るのもマグロを解体するのも同じ包丁でいい訳ないのです!

C管はリードパイプの長さもBb管に比べると短い。ですからマウスピースから入ったエアーが最初にぶつかるメイン管のカーブの具合や支柱の位置などは、Bb管に比べて遥かにデリケートで、しかも大きな違いを生み出す最も重要な部分です。だからこそSpencerのC管には以前紹介した画像のパーツが組み込まれ、抵抗感とエアーのスピードと量が絶妙なバランスを生み出す様に設計されている訳です。

c

それも現場での執拗なPlayTestによって。何故ならPlayabilityとOptimumは数値化できないですからね。

osirase


*************  その1  ***************

この季節となると・・・?
今年もやります!

desse

最近発掘された(?)他メーカーのマッピもついでにやっちゃいます!
詳細のお問い合わせはメールでお願いします。

*************  その2  ***************

Spencerの今月は、#72ベルの'Godzilla'です!初回のは#72 Lightでしたが、今回のはRegular Weightの#72Bellです。
次のが来るまで待ってもらってるので、初回のはまだ試奏して頂けます!お早目に!