早いもので今年も後1ヶ月!来年は全くテンション上がっていないオリンピックの年で、都内は「破壊」と「構築」の真っ只中です。

「短い工期」で「コスパ」の良い建築物を建てまくっての「カッコ付け」だから、どこも同じ様な無機質な建物だらけで、先の事は何も考えられて無いですよね。祭りの後が恐ろしいです。

さてさて話はガラッと変わって、今日は「楽器愛」について!?先日、某メーカーの超敏腕リペアマンと話す機会があったのですが、その彼も嘆いていたのが「自分の楽器のケアをマメにやってますか?」という事。

例えばピストン。よく「引っかかる」とか「動きが鈍い」とかあるでしょ?最も受注の多い仕事らしいですが、あなたは即リペアに出して他人任せにしてませんか?

人間の手や指の特性について前回のコラムでもチラッと書きましたが、例えば鉛直方向に常にピストンを押してる人っていますかね?ロボットであるまいし!

その証拠にA氏が吹いて何ともなくて絶好調なのが、B氏が吹くと途端に引っ掛かるなんてのが非常に多いそうです。

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人間必ずその人の「押し癖」」があるものですが、それを自分の楽器に教え込んであげなくてはいけないですよね。

「面倒くさい」「忙しい」とか言って常にリペアマン任せにしてしまう人は、いつも車に乗ってるのに一度もボンネットを開けたことの無い人が「車はなぜ走るのか」すら解ってないのと同じで、楽器の構造を全く理解していない人が実に多い気がします。

で、とどのつまりは経験の浅いリペアマンの餌食となりコンパウンドで思いっ切り研磨されてガバガバになった状態で「いやあスムース!」なんて悦に入る事となる訳です。一度削ってしまったら元には戻りませんから!

では具体的にどうケアすれば良いのか。これは文字ではとんだ誤解を与えて事態を悪化させてしまう可能性がありますので、こちらに来て頂くかメールでお問い合わせください。

そうやって自分の楽器を「育ててやる」!自分の「相棒」に愛情を持って接してあげる!これがその楽器が持っている「本来のポテンシャル」を最大限に引き出してあげる事だと思います。

そもそも「音」や「響」といった楽器にとって最も重要なポイント、それが気に入って買った楽器なのに、「ケアすれば必ず治る」機能面での問題を「育てる」事もしないで「もう吹かない」となってしまうなら、ミュートが合わないからと即売り払う人みたく、結局その人は何使っても同じでしょう。人間同様いずれ風邪も引けば怪我もする訳ですからね。それじゃ楽器が可愛そうです!

「出来上がった楽器はまだ未完成」であって、常に演奏してケアして行く事でその人にとっての「最高の相棒」に成長して行く訳ですから!!



さて直近のニュースとしては、

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Jerome Wissのコレがついに来月届きます!彼独自のアイデアがヴァルブ部を始めあらゆる箇所に活かされたこのモデルに私も今からワクワクもんです!

Benchmarkとは実はこのベルによるアレを画策中です!プロトまでには時間がかかりそうですが、ご期待ください!

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あと早くも「今年もやんないの?」と問い合わせが届いてますあの企画、これは又次回にでも!