予想通りの暑さでテンション下がり気味のところに、「もう出来上がったぞ!」の報せ!!あの方自分が「燃える」ものはメチャクチャ早いんですわ。又チャッカリFacebookに載せちゃってますが、今回は急遽BalladeerのNew Modelについてのご紹介といきましょう。

taylor_a

最初のと次の画像を見てください。StarshipのShapeに新たに設計したSharp PointedなMain Tuning Slide & Bell Bow、Committee TaperのBellをMountした「昨日までの」最新モデル。それとOriginal Starshipを少し軽量化して新設計のBell & LeadpipeをMountしたNeo Starship。

taylor_b

で、今回のはそのNeo StarshipをBaseとしてBalladeerのFatなBellにSharp Pointed Shapeを合わせたCustom Shop製のLatest Modelで、通称 ’Batman’ Mdl.です!名前の由来は、いつもの様にFin Braceを軽量化の為、段階的にCutしていく際に偶々このカタチになったのを現地のファンが「Batmanだ!」と言ったのを「こりゃいいじゃない」で決定した次第です!

taylor_c

このBatmanのBellはTaylor Trumpetsの数あるBellのLine-Upの中で「最も太いテーパーで最もDarkでFatな響き」のする超弩級な存在!これを鋭角に曲げるのは至難の技なので、今まで折に触れ何度も何度もリクエストしていたにも関わらず、その度に「いつか必ず」で終わってたのですが、その長年の説得の甲斐あって今回「じゃあやってみるよ」となった訳です。これだけ太いものを曲げるには相当な力を加えないといけないのは当然ですが、真円の形状を保ったままの加工は桁外れに困難な仕事なんです。そこで今回新たにそのアプローチの仕方を綿密に練り直した上「他の作業をストップさせてこれだけに集中できる時間」を作り慎重に作業した結果ようやく完成したという訳です!「お前は簡単そうに言うけど実際に作るのは俺なんだからな!」と言うのもごもっともです!
「素材のご機嫌を伺いながら」「手に来る感覚を頼りに」時間をかけて曲げていくらしいのですが、その苦労の結果、仕上がりは「信じられない位に完璧」!これが今まで何千のBellを作ってきた彼の技術であり、しかも手曲げによる加工でしか成し得ない結果なんです。「Toolを使って一気に曲げると必ず変形するし、割れや裂けが生じ易い」と。
その証拠に例えば市場にある他メーカーのFlugelhornのBell Bow部を触ってみると??? でしょう!!! まあFlugelhorn程太くはないですが、事実はこういう事なんですよ!

taylor_d

そのMonster級のBellを使ってるのに、「なぜこんなに快適にしかもバテないでいつまでも吹いていられるのか」?しかも時にその「吹き易さ」と「Voicing」は相容れないものであったりする訳です。サウンドや響き、音色を犠牲にする事なく如何にスムースな吹奏感を得られる様にするか、これがAndyと新しいモデルを作る時にいつもテーマに置いているポイントなんです。

さてこの超弩級モデルはどんな音なんでしょう?どんな響きがするのでしょうか?それはいつもの様に!!