告知から大変長らくお待たせしましたが、やっとTaylor Custom ‘Phrumpet’が到著しました。Royal Northern College of MusicのCompetitionで展示させてくれとの事でしたが、いつもの様にちゃっかり自分のFacebookネタに使われて、到着が遅れに遅れまして恐縮です。



ここでAndyが面白い話をしていました。「アメリカでのShowだと俺に何も言わず楽器を取り、いきなり顔の前50cmで、フルボリュームのハイノートを浴びせかけるけど、英国では一々”Can I try ?”と必ず一言断ってくれる。しかも決して人前での無茶吹きはしない!」と!さあて我が国日本は一体どちらのタイプなのでしょうか??

ところでこの’Phrumpet’のネーミングからピンとくる方がもしいらっしゃたなら、その方は相当な’Taylor Freak’です!’Phatboy’ ‘Phat Freddie’にも見られる通り敢えて頭に’F'を使わないのは別にギリシャ語が語源という訳ではなくて、「Funnel ShapeのBellをマウントしたモデル」という意味があるのです。

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画像の’Flumpet’との対比でも明らかに’Phrumpet’の方がBell Bowが太くFlair部もかなりのFunnel Shapeなのが一目瞭然ですよね。両者の音の響き方や音色が全く違うのはこの違いに起因しています。’Phrumpet’ならではの「濡れた音」「豊潤な響き」「Bottomが桁違いにPowerful」などという評価はこのBellと、そこまでに達するAir Streamに、より豊かなOver Toneを与える為にMain Tuning SlideとBell Bow部も思いっきり大きくゆったりと巻かれている事、この2つがポイントなんですよね!

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Facebookにも掲載されてる様に、「なんで米国製の楽器を英国に持ち込んでまで調整を依頼してくるのか解らない」とか言ってますが、Andyの本心はまさにEnglish Craftsmanshipの誇りそのものですよね。CAD,
CAM、そしてCNNに対し「全行程を人間の力と技で、ハンマーやヘラを使って作っていくのが俺逹の、そして最上のやり方なんだ!」と私にいつも言ってることの表れだと思います。

でもそのどちらを取るかは「Player次第」ですからねえ!その判断は貴方にお任せします!!