既報の通り、Taylor ‘Orpheus’がOn Timeで到着しました。Custom Tapered Leadpipe, Complex Bore Size, Special Alloy Bellといったところが通常モデルとの相違点、というのはいつもの通りですが、今回はお伝えした通りこの「仕上げ」がポイントです!

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ValveのKnurlingを注目して頂くと、薄くシルバーが透けて見えると思いますが、下地は薄い銀メッキです。その上からGold ColorのLacquerを吹き付けて、Totalでの厚みは通常のLacquer Finishよりも薄く、しかも保護膜としてはより強固、という相反する二つの要素を同時に得られるというのが「楽器」としての機能を最大限に引き出す為の最大の利点です!

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そして何よりこの美しい発色と輝きを見てください。少し赤みを帯びたGoldが下地のSilverからの反射を受けて、美しさを際立たせています!!これは画像ではどうやってもお伝えしきれません。現物を見て頂くしかないですよね、この輝きは!光の角度によって色合いと輝きが多様に変化するんです!

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今では技術の進歩(?)により真鍮材に直接金メッキを施す事が出来る様になっていますが、ご存知の通り昔は下地に銀や銅などのメッキをかけた上からでないと金が付着しなかった訳です。ところが見映えからすると昔の方法の方がはるかに美しかった、と言いますか真鍮直の今の金メッキはまるでラッカー仕上げの様な輝きの鈍いものとなってしまってますよね。

あと経費節減(?)の為か、やたらとカラット値の低い金メッキが多くなって、青白くて黄色味の強い見るからに「薄い」仕上げ、というのもよく見かけませんか?

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金メッキは、その輝きと美しさには誰しも憧れるものだとは思いますが、高い、キツい、シミが出る、などなど問題点も多いのも事実です。楽器としての仕上げは、その本来の機能やポテンシャルを妨げるものでは意味がありません。むしろその仕上げによって「響き」や「音色/音質」をよりEnhanse出来得るものでないと、と考えます。その上で、その美しさによってPlayer & Audienceにトキメキを与えられる事!重要な要素ですよね。

そんな点からも、今回の提案である'Layered Finish'、ご自分の目で観て、演奏して、その効果の程を確かめてみてください!