時々ネットのオークションに怪しいものが出品され、その楽器について教えてくれとメールをもらう事があります。全く仁義もへったくれもありゃしないのですが、時々看過できないシロモノが出品される事があります。

先日もロゴからして相当前に作られたコルネットが、Andyも激怒する程に「見掛け倒しの改造」をされた上、何とそれが「オリジナル」として出品されていました。鳴りを完全に消してしまう程にデカいヒレが付き、ご丁寧にも雑なメッキが掛けられてる始末。Taylor Soundからは完全に違う響きになってしまっているはずです。ちなみにオリジナルはRaw Brass Finishのヒレ無しです。

以前にも’Tayler’というロゴの入ったのとか、製作途中のプロトが販売されてたりとか、「よくやるよねえ」的シロモノが出回ったりしていますのでご用心!

さてニセモノはさて置きホンモノの紹介です。

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画像の’Orpheus’と’Phrumpet’の2台が来週の連休明けに届きます。この2本、同じGold Lacquer仕上げなんですが(カメラで撮るとその違いが判らないと思います)実は’Orpheus’の方は下地に薄く銀メッキが施してあるんです。そしてその上から更に薄くGold Lacquerを吹く事で下地のシルバーに光が乱反射して何とも言葉では表現できない独特の「輝き」と「光沢」が出るんです!!これは現物を見て頂ければどういう違いかはすぐに判ります。とにかく「今まで見た事がない輝き」なんです!(これにスポットライトが当たった日にゃ!!!)

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ところでこのLayeredの技法で成功した例として代表的なのは、あの名機 ‘Connstellation’ですよね。それは同じベルで銀メッキのものやラッカーのものもモデル名を変えて発売していましたのでその違いをご存知な方も多いでしょうが、ConnstellationのあのComplexで厚みのある響きはLayered効果の賜物です。今じゃ金メッキでさえ真鍮直ですから、こんな凝った作業はどこもやらないですよねえ!

しかも「その各々の皮膜をどれ位の薄さにすれば最高の音&響きが得られるのか」「それに合わせる地金の厚みはどれがベストか」、などなど、まさしく涙&涙のCut & Tryの結晶なんです!!

こうやって完成したこの’Orpheus’、じっくり吹いてそのCosmetic & Soundの美しさを存分に味わってみてください!この’Orpheus Sound'ならではの流麗な美しさと軽快さを体感してください!

ところで他のモデルですが既報の’VOCA’と’Starship’はもう届いています!これも次回以降このコラムでご紹介していきます。先に買ったご常連、「こっちの方が絶対いい」とかで又「放出」かあ!?

という調子で年末に’Secret SALE’をやったばかりなのに又も数台ですが超貴重で超ミントなのが急に集まってます!こういうのは正直なところベタな表現ですがメチャクチャ「お買い得」なんです!!だってほとんど吹いてないんですからねえ!それを売価の半額で「放出」されるんですから!!どんな機種があるのか、仕様は?などのお問い合わせは必ずメールでお願いします。ノートは常時携行してますから!