その昔、某メーカーによって作られた某モデルのベルが無双のパワーと音量で一世を風靡しながらも、そのメーカーはこれ又某巨大メーカーに吸収されてしまい、儚くもその「名機」は幻の存在となってしまった。

おいおい、暑さのせいか?何言ってんだよ?とお思いでしょうが、そのベルの凄さをしっかり覚えてた巨人がいた訳です!そしてそのスペックを強引に自分のEndorseするメーカーにコピぺさせたのがMiles晩年のMartinとFreddieのCallicchio。そう、あの見るからに「ゴイスー」なぶっといベルなんです。(「某」って何?と思う方はお近くの楽器モノシリ博士に訊いてみてください。もし答えらなれかったらその人はモグリです!?)

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さてこの2点の縦位置画像を較べてみて何か気づきませんか?そう両者ともに、口径の差以外全く同じベルなんです。Andyの手になるベルの傑作で、当初は’Phat Freddie’に使用されていました。前述の2社とスペック的にはほぼ同じですが、若干モワモワなサウンドをもっと引き締まった響きが出る様にゲージを変えてあります。結果、ピシッとした芯のある、よりFocusされたサウンドの得られる極太ベルとなった次第です。

音量や響き、Projectionなど全ての点に於いて通常のシェイプのベルとは比較にならない程強烈なポテンシャルを持ったベルです!それもそのはず、このBell Bowと開口部の大きさ(太さ)を見れば一目瞭然!今お使いのミュートもコルクを張り替えないと使えません。昔Freddieが、骨董通りにあった頃のBlue Noteに来た時、必死にベルに息を吹きかけたりコルクを舐めたりしての努力も虚しく、JoRalのWowをやたら落としてまくっていました。そして当時のWoody Shawとのアルバムでは曲中のソロでWowが外れて途中からオープンで吹きまくってるテイクがありますが、せめてレコーディング前にはコルク張り替え位やっておけば・・・!?
よく、コルク張り替えをやたら億劫がる方がいらっしゃいます。「今のコルクに合う楽器を選ぶ」なんていう本末転倒な勘違いに陥りそうなアナタ!目を覚ましてくださいよ!楽器とコルクとどちらが重要かを!!

ところでこの画像のBalladeerが下取りで戻ってきました!コンディションは「ほぼ新品」の超美品状態です!凝りに凝った Detailsと仕上げ、それに何と言ってもベルのシェイプそのもののぶっとい響き!しかもそのパワー感たるや通常タイプでは到底太刀打ちできるレベルではありません。それなのに吹奏感は信じられないくらいにSmooth!この独特なカーブが特にHigh Notesを非常に吹きやすくしてくれています。吹いてもらうとその辺り痛切に(?)よくお判り頂けると思います。

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価格面でも今後この仕様で同一モデルをオーダーするとなると(まあAndyの気合が入るタイミングがあればの話ですが・・・)軽く100オーバーとなってしまいます。これは絶対にチャンスだと思います。

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比較に掲載しました’Phrumpet’もまったく同じく強烈なパワーを持っています!あくまで’Trumpet’である事をベースにしたこのモデル、多くの「見物人」の方々の外見による先入観は完膚なきまでに打ち砕かれる訳です!反面、フリューゲルカップでトランペットシャンクのマッピで吹けば、中途半端とは無縁の完全なFulugel Horn Sound ! まさにこの極太ベルならではの持ち味です。

このPhrumpetは現在入荷待ち状態ですが、来月には届きます。「こんなのでリードなんか」と言ってた方が「音量はメチャクチャ出るし、以前みたくバテが来ない」と!さあそれを実機でチェックしてみてください!

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