さて今回はGig Bag。どうにも「帯に短し襷に長し」状態でなかなかこれはというのがないんですよね〜。「楽器の保護」「持ちやすさ」「軽量化」「ファッショナブル」など全ての満足が得られるものは皆無ですよね。
そんな中でもかなり頑張ってる2社のバッグをご紹介しましょう。

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カラフルなのはMessina Covers。これはデカいベルのも余裕で収納可能な程ゆったりした容量があり、極厚のウレタンパッドや機内持ち込みサイズのTripleとか結構考えて作られています。大体こんなキレイなカラーバリエーションなんて、黒一辺倒の市場のGig Bagの中にあって非常に「持つ楽しさ」を味わせてくれるものですよね!唯一私が彼らにリクエストしているのは、取手の取り付けなんです。

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四角いパッチの上に取手が縫い付けられていますが、これだと酔っ払いのオヤジを店から摘まみ出す時の様にパッチの位置で上に引っ張られる為に必ずアウターが伸びてしまうんです。バッグの下部までぐるっとテーピングする様に補強してやらないと強度と耐用度の点で少々問題ありだと思います。

で、外観は黒にグレーという何とも暗〜いイメージなんですが私はこの’Soundwear’はハッキリ言って世界最強のGig Bagだと思います!

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先ほどお話ししました2本の補強ベルトもご覧のようにバッグ全体を下部までぐるっと巻かれているのが画像からもお判りになると思います。ここのはパッドと補強の度合いで’Protector’ ‘Performer’ ‘Professional’の3種類がラインナップされています。特に’Professional’では樹脂製の補強板がインサートされている為、もはやSemi Hard Caseと言ってもいい位のProtectionです。欠点は保護力が上がる程、全体がコロンコロンのチャーシュー化してしまう事です。でもかなり軽量なのでその辺は我慢しないといけないのかもしれませんが!?

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とまあGig Bagひとつとっても以前の「収納袋」的な考え方からかなり進化してきているのはお解り頂けますでしょうか?「完璧」なのはあり得ないかもしれません。でも「かなり使える」ものはようやくポツポツと出てきてるみたいです。

大事な愛機の家は安普請では可哀想です。しかも危険ですよね。じっくり「家探し」をして愛機を守ってやって下さい!