今回は今年これから入ってくるNew Modelの予定をお知らせしておきます。

先ずTaylorからは、前回のコラムにあった様に’More Light & More Deep’をコンセプトに「比較的」軽量なモデルを中心としながらも音そのものは「よりDarkでよりRich」、という本当に至難な命題を具現化していきます。

それと並行して、今まで敢えて扱わなかったPocket Trumpetですが、ようやく「納得できる」ものが完成しましたので、それをXylemだけのモデルとしてリリースしていきます。

taylor_pocket

PKTは昔から好評なTaylorですが、私や常連諸氏からすれば「通常のモデルとの音質や響きが余りに違う」のがイマイチ本気で取り組む気がしなかった理由でした。どうしてもあの鼻つまみな音がつきまとうし、低音が全く響かない。それにSlottingがバラバラというのがどうしても納得できない。とはいえ今まで市場に出たPKTの中ではまさに「別格」の完成度ではあったのですが、もっと更なる改良をして「通常モデルと全く同じ響きや吹奏感が得られないものか」というのを散々Andyに問いかけて来た訳です。実はAndy本人もそれは実感していた様で、その後何度かプロトタイプを交換しながら確実に「進化」して来ましたが、今回やっと「文句のつけようがない」レベルのモデルが完成しました!

taylor_pocket

5月頃には数本入荷してきますので、PKTファンの皆さんは今しばらくお待ち下さい!「仕事の出来る」PKTってどんなものかを吹いて確かめてください。PKTはオモチャじゃないのです!

同時にCornetの問題、これは以前より皆様からも「アレにはもう限界だから、Taylorでいいの出してよ!」と言われていましたが、大変にお待たせ致しました。やっと頂戴していました「宿題」を完成させる事ができました!あの強烈に訛りの強いイントネーションに苦労されたCornet Playerのみなさんの宿命的なStressを完全に解消できると同時に、更に豊かで芳醇な「正統派」'British Cornet Sound'を復権させる事が出来ました!

taylor_cornet

Trumpetとは全く違うCornetという素晴らしい楽器がこのNew Modelによって今一度見直されるべき時だと思います。ソロ楽器としての復権も是非Playerの皆さんによって成し遂げて頂きたいと切に願っています!



さて次はSpencerです。前回のBachのBell(特にイチオシ#65)を使用したタイプが本国でもこちらでも異常に好評(?)でしたので、このタイプを中心にしてC管やPiccolloもNew Modelが続々入荷する予定です!

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同時に画像にある様に、「古いボコボコのBach」を完全レストアして「新品時を上回る(?)」状態にまで昇華したものも紹介していきます。まさに「Bachを知り尽くした」Spencer ならではの仕上がりにご期待ください。ここまでそのポテンシャルが上がるとは私も全く予想していなかった程です。

以上、今日はこの辺まで。詳細はいつもの様にメールでお願致します!