クリスマスの休みが近づいて、溜まってたオーダーを一気に送ってくるのは毎年の事ですが、梱包材の片付けだけでも疲れ切ってしまう今日この頃であります。

ポンドも一気に上昇して今や1ポンド=145円で、先日のコラムで130円がどうのと言ってた時から15円もアップです。仕入れる方もToughで御座んす!

Taylor

さて、そのポンドの国のTaylorより届いたこの2本!上のはもちろんTaylorならではのOriginalですが、下のは最近やたらと目にしますよね。Heavy Typeといえば必ずこの形。とにかく色んなメーカーからこのタイプが発売されてますが、いつも独創的で自由奔放なデザインをリリースしてくるAndyですが、「今回は逆に巷の典型的なモデルをどれか決めて、それのドンズバを作ってみよう」と相成った「お戯れ」の結果が下のモデルです。

彼は過去にもMartin CommitteeやConn Balanced Mdl.、そしてFirebirdとかの生き写しをいきなり作ってみたりしてますが、「実際に作ってみるとReal or Bullの違いがよく判る」らしく良いも悪いも非常に勉強になるそうです。そしてその中の「嘘っぱち」を捨てて、「なるほど」と納得いくポイントのみを更にBrash-Upして,現在の製作に役立てる。この「姿勢」が彼の彼たる所以!

で、なんと下のモデルをそのメーカーの楽器オーナー諸氏やプレーヤーをアトリエに招き、アイマスク装着の上で試してもらったそうです。さて禁断のBlind Fold Testの結果は!?

いずれその為の「下取り品」がebayに出る予定(?)ですからご覧下さい。でも彼等をそうさせた原因は何だったのか?その辺はこちらに来られた時に衝撃現場のVをお見せしながらご紹介しましょう。

さ肝心の上のOriginal Taylorはどうなの?細かいポイントはコラムでは無理です。こちらで現物をじっくり較べてみて下さい。でもせっかく読んでもらってますからその中の少しだけをご紹介しておきますと、
「滑走路は長い方がいいに決まってる」「リングはダイレクトに!台座は必要悪!」「Leadpipeのむき出しはパワーの無駄遣い」などなど、その一つ一つが非常に重要な効果を生み出している訳です。

吹けば「なーるほど!!」とご理解頂けると確信していますし、又そうでないと改良/変更をする意味がありません。

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さて急に話題変わってオイルの件です。例のPTFEを使った「究極のヴァルブ改良法」(?)ですが、あのコラムの後まあとにもかくにも多くのメールを頂戴しました!全てご説明のメールをお送りしたはずですが、もし「返信が来ない」という方はご連絡お願いします。

で、手っ取り早い方の’Monster Oil’, なぜか取り扱うことにしましたので、どうぞよろしくお願いします!何でもいいからとにかく「速けりゃいい」の日本と違って、ピストンを押す際の「タッチや感触」、又楽器全体の「響き」、そういったファクターの方がより重要視される欧米とは、やはり感覚面での大きな「差」があるみたいです。「感覚面」って「音楽」直結のファクターですよね。日本人としては実に悔しいですが・・・。

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赤いのは一番人気で、独特の滑らかでCreamyなタッチは未体験な感覚!「御大」のはその赤に御自らシリコンを入れまくり、昔愛用されていた’’Viper Oil’のタッチに近いです。
「持ち」は両者ともに相当長時間持ちます!そして最近の寒い朝に粘ってしまったり、なんてトラブルもありません。まとにかく一度どうぞお試し下さい。