前回のコラムから早くもポンドが変動して¥130-を上回ってきました。一週間でこれだけの変動があると価格もCallで表記するしか無い訳です。

a_V

で、ご質問のメールを複数の方々から頂戴しました。「Chicagoはこの間Vが出たばかりなのに、なんでXが出てるんだ?」と。
これはですねえ、VとU両者のSpecのいいとこ取りで作ったモデルですので、VとUの間→2.5の意味なんです!よろしくご理解のほど。

そこでちょいとShapeの復習をしておきますが、この2台並べた画像で、上が’Starship Shape’で下が’ChicagoV Shape’です。

B_SHAPE

上の方が曲がりがシャープなのがお判り頂けると思います。こちらは下に較べてTightなコアの響きになるので、ベルフレアは大きめのテーパーの緩やかなものがマッチします。
下の方は曲がりがゆったり緩やかですので、厚い柔らかな響きがする為、ベルフレアは小さめでテーパーのタイトなものがマッチするという訳です。

こうやって同じモデルでも違ったShapeによってその特性が全く違ってきます。その上で更に各所・各パーツをバランスさせながらあるべき位置に配置しつつゆっくりとVoicingを進めて行くのです。

c_valve

さて来月には画像のNew Valve Blockを使用した新たなLineが発表されます。Allied社へ特注したValveがどう機能するか私も楽しみですが、本人はNervousそのもの!彼の細部への注文が多く何度もプロトのやりとりをやってる最中です。よくAllied社もキレないで頑張ってくれてるなあと感服致す次第。どうせ自分で改造・解体して自作してしまうのは目に見えてるんですけどね!?

d_Piccolo

Spencer氏の方はこのPiccoloを未だ製作中です。先週のコンサートで使用して、更に細部を追い込んで行く作業に今週は専念したいと。Underneath Mountのベルは彼曰く「イントネーションも響きも一番安定する」そうで、更にBellにTuning TriggerをマウントしてあるPlayerならではのアイデア満載の構造です。

渦中の米国とは違って、英国は着々かつ粛々と前進し続けています!こういういい意味での「我関せず」の姿勢にはつくづく感激してしまいます。

例によってお問い合わせは、必ずメールでお願い致します。よろしく!