先ず告知からですが、Roy Lawlerは今年でラッパ製作30周年なんですが、来年いっぱいでTrumpetの製作は止める事になりました。「Tromboneは比較的製作が容易なので、もうしばらく続けるかもしれない」との事ですが、本音は「もう引退してゆっくりしたい」という気持ちになってる様です。ウチからのオーダーのトランペットは「完全に全てつくり切るから」との事ですが、60歳じゃまだ早いと思うんですけどねえ・・・。

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それとは真逆のAndyは強烈に元気です!Royより若いというのもありますが、次から次へとアイデアが出てきて「今までに作ってきた引き出しの全てが役に立った!」とばかりに爆走中であります!
それは誰が見ても、彼の最近の楽器を見れば一目瞭然ですよね!30年程前に私が初めて手にしたLondon Model辺りのあのHeavyな楽器の頃からはまるで「別物」に進化していますよね。

その「重い」「高い」「奇抜」などのイメージがずっと彼の楽器に纏わりついていた訳ですが、数年前に私も次なる基幹ブランドを模索中だった時にたまたま連絡があり、同い年という事もあり率直に「楽器作り」について意見交換し半ば喧嘩の挙句、彼の生産体制もHand Madeに徹底したそれに変貌を遂げて、今や「定番」となったOval BellやSuperlite, Shortyなど、こちらのアイデアを予想を遥かに上回るレベルで具現化し続けてくれています!しかもその爆進はマウスピースにまで及び、ウチのオリジナルやKirinite製のものを始め、現在尚も進化し続けているのは既報の通りです!

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そんな中、「価値が判る人だけが使ってくれりゃいい」という英国人特有の「キャンペーン嫌い」のシャイなスタンスを、私を含め他のDistributorから強烈に要望して、「もっと本当の力を知らしめるべき」だとAndyに盛んにモーションをかけた結果、今回この” LEAD “ Modelの「期間限定販売」となった次第です!

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仕様はストックリストに書いた通りですが、Andyの考え抜かれたCraftsmanshipが随所に見られます。例えばそのひとつ、Main管の支柱を見てください。上下管のReinforcementと支柱が一体化したパーツ!この削り出しの部分ひとつとってもお判り頂けると思います。「Light Weightで力のかかる部分は支柱のハンダ付けよりもこの方が強度も稼げるし響きもスポイルしない」との理由でさりげなく「技」の極みをあしらってある訳です!

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とにもかくにも吹いてみてください!そして触ってみてください!間違いなく現在トップクラスの「名工」AndyのCraftsmanshipを存分に堪能して、そして確認してみてください!