最近よくメールを頂戴するのが、Harrelson とTaylorは「どう音が違うの?」という御質問です。

これが非常に難しいのですよ!吹いてもらえば即解決なんですが、遠方の方だとなかなかこちらへ来て頂くのも叶わない。一人一人感じ方も全く違いますからねえ。

大体モデルによって全く違うVoicingがなされていますから、どれとどれを較べるのかに依っても違います。でもそれでは答になっていませんね。



敢えて言うなら、「自分はあくまでこの音色で行くんだ」というある種「特化された」使い方をされるプレーヤーにはHarrelson、自分の音色は当然ながら「いろんな表情や色彩の音が欲しい」と色んな「引き出し」が必要とされる方にはTaylorなのかもしれません。

それはBellの製作方法の違いにも現れています。Taylorは一昨年以降全てのモデルでBellの成形後に「焼き入れ、焼き鈍し、焼き戻し」そして「ハンマリング」といった一連の作業を再々度施しているのですが、その回数やルーティーンは各々全く違います。



かと言ってどちらがどうと決定づけられないのが「楽器」たる所以!それを決めるのは「あなた自身」だからです。周りの意見や情報で頭がパンパンになってるあなたも、こちらで吹かれる際は完全に頭の中をリセットして真っ白な状態でどうぞ!