前回のコラムでチョロっと紹介したJaeger Trumpetに問い合わせを余りにたくさん頂戴しましたので、早々にその詳細をご紹介します。画像が取り急ぎの為ショボイですがご容赦を!



「Double High CまでのSlotがすべて均一でしかも凄くはっきりしてる」と一本目を吹いてくれた某氏が即買いしてしまいましたが、このコラムを読んでもらってる頃には次期便が届いてますので、とにかくこのモデル、Detail Specsは後回しにして一音吹いてみれば「ただ者でないのが一発で判る」ので先ずは吹いてもらうしかないでしょう!



Bb管はヨーロッパで組み立てたものをIvanがメイン管の気密性やピストンのフィッティングなど全ての部分を再度吹きながら修正していく訳ですが、それが彼自身プレーヤーでもある為に「ありがちな難点が見つからないし、即使える」状態に仕上げられています。ラッパの構造的な宿命として1番+2番の際に「息が入らないしイントネーションも不安定」なのがそのほとんどですが、これは「オープン時と音色も吹奏感も変わらない」程にピシッと決まります!



「最近のB社もY社も低音域が全く響かないのに新品時からこれだけ朗々と鳴るなんて信じられない」の言葉通り、ウーハーの断線してたスピーカーみたいな高音寄りの波形しか出ない最近の楽器に慣れた耳にはこんなに低音部が響き渡っているのを聴くと腰が抜けてしまいます!映画館で見る映画の迫力は家庭用のセットでは絶対に再現できないのです!



一本一本の個性を見抜き、それに応じて各所を細かくレギュレーションしていく。このやり方は少なくとも70年代の半ば頃まではどこのメーカーでも「当たり前」にやっていた事です。いつの頃からか「量」重視の「垂れ流し」生産が行われてそれが今では「当たり前」になってるとは思いませんか?生産本数を自慢してる様なメーカーに「音楽できる楽器作り」の「質」を求めても無理です。冷蔵庫や洗濯機とは違うのです。



そんな昔ながらのAmerican Craftsmanshipの底力を2013年の今も変わらず保ち続けている、それがこのJaeger Trumpetなんです!しかもこの価格(実売価格$=\100以内なら20以下!)でそのQualityをキープしてるのは驚異でしかありません。

例によって米国内で販売中の「通常品」とはセッティングを変えパーツをグレードアップしてありますので、とにもかくにもいつものマッピで吹いてみてください!!