さてさてやっと届いたGerdtのニュー・モデル。ベルは#29・125ミリ径のGBに同じくGBのリバース・パイプ、洋銀製キャップに2ピースのヴァルブ・ナックル。で”X”と違い通常の支柱留めタイプのオーソドックスなコンストラクションだ。



まさに「普通の顔」してるんだけど、いつもの様に一発吹けば・・・!!「鳴らしやすさ」と「音質」の両立ってホント至難の業なんだけど、それを難なく成し遂げちまった、ってとこかな!もちろんいつもの138ミリのヴァージョンも追いかけて到着予定だけど、「普通」のに慣れてる人にはこちらのタイプの方が吹き易いかもね。



イントネーションやスロットのクリアさは本人が本番でチェックとアジャストを完全に行って送ってくるので完璧だし、「ホールの3階席までノン・マイク」で到達しちゃうプロジェクションの凄さはホント驚異的!無骨なルックスからは到底想像できないppの繊細な美しさからオケを簡単にCut Throughしちゃう強烈なポテンシャルに至るまで、「唄う」為の 最高の武器に仕上がっている。ホント「吹ける人」に吹いて欲しい楽器なんだよなあ。



以前にも書いたけど、GerdtやWeberはそれを吹く人の技量がモロ出てしまう楽器な訳。スロットも、高め、低めを自在に操るには拡くないとダメだけど、毎回どこに引っかかるか出たとこ勝負!なんてプレーヤーには到底吹きこなせない。”少なくとも「当たり前のことを当たり前に吹けるプレーヤー」に使って欲しい”っていう製作者の気持ちがホント良く解る。それは今まで販売してきたこちらも痛感する事。何かその人の技量が丸裸になってしまう謂わば「試金石」そのものなんだよなあ。

ペラペラ楽器に異常かつ特殊なマッピで、か細い音痴な騒音を垂れ流してるプレーヤーには絶対に向かないのでアシカラズ。