しばらくコラムの更新が遅れ恐縮!あっという間にもう桜の季節とはねえ・・・。 さてと今回は前回に続いて、愛機の手入れ法を少しばかし。ところで管の中の清掃はマメにやってる?どうも歯は毎日磨くのに楽器内部は買ってから一度もやってないなんて人が多いので参るよね。唾液のカルシュウムが固着して鍾乳洞みたくなってるのや、ヘドロまみれなんてのは論外!少なくとも1ヶ月に1度はスネークと中性洗剤で洗ってやって欲しいやね。

よく「酸洗い」なんてのを平気で頼む人がいるけど、あれはやめた方がいい。御存知真鍮は亜鉛と銅の合金、その亜鉛は酸に対して極端に弱い、ていうか溶けてしまうからね!管の内部はムキの真鍮や洋白なんだから、ヨゴレと一緒に地金まで溶け出してしまう。これは結構強烈なんだわ!そんな危ない橋を渡らずとも、マメに洗ってやればいいだけなんだけどね。

あと演奏後にヴァルブ・オイルをレシーバーから流し込んでピストン押して一気にスプラッシュ!これも管全体の内壁保護には効果絶大!それに新品の時なんかはゴボゴボ入れて一昼夜置いておくと、スプラッシュしたときに内壁にこびりついたコンパウンドやグリス、真鍮の研磨クズなんかが一気に出てくる。これはやるとやらないでは鳴りが全然違うから、試してみ!

あとメインチューニング管を演奏後水通ししてやるだけで耐久性が俄然違ってくる。結露による水分がウォーターキーの辺りに溜まるんだわ。これが腐食につながる訳。古い楽器なんてあの辺がペラペラになってんのが多いけど、このひと手間で防げるんだから、やった方がいいに決まってるやね。ついでにリードパイプにスワブを通してやりゃ完璧でしょ! ま、とにかく頑張ってくれてる愛機にはちゃんとケアをしてやんないとね。

ついでに画像のは、こないだの買い付けで久々に見かけたCharles DavisのCup Mute。国内では最近全く見ないんだけど、これは相変わらずいいミュートなのよ。写真撮る前に売れちゃったけどここのWahWahもサウンドに厚みがあってイントネーションも凄くいい。WeberやGerdtの径にもスポッとはまるしね!