しばらくコラムの更新が遅れ恐縮!

あちらはもう既にクリスマスのヴァケーション・モードに突入してて、何をするにも来年のこととなってしまう。ま、春あたりには続々と上がってくると思うのでじっくりと待つしかないか。

さてと今回はノーラッカー(Raw Brass)フィニッシュのメンテについて。 よくRaw Brassのは手が汚れるだのすぐに錆びるだの言われんだけど、そりゃ普段の手入れが悪いんだわ。演奏後の手入れが肝心で、それが丹念になされてるかどうかでその人の楽器への愛情、ひいては技量まで判ってしまうから怖いやね。 先ず飛び散ってるSpit跡を、濡らして固く絞ったウエスなんかで完全に拭ってやる。

ベルの出口周辺やBell Bowあたりは特に跡だらけだと思うので特に念入りに!でないとツバ飛沫の 化石模様だらけでえらいかっこ悪い姿になっちまうからね。 そしてその後で乾拭きしてやる訳さ。せっかく濡れウエスで拭ったのにその水拭きの跡が残るとこれまた直ぐに化石化してしまうから、この乾拭きは欠かせない。この乾拭き用には極上のセーム革やマイクロ・ファイバー製のクロスなんかを奢ってやるといい。

ここでセコって古いTシャツかなんかで済ませるなんてのは止めて欲しいやね。自分の愛機なんだから。 で、週に一度か二度、シリコン・オイルを吹きつけたウエスでお肌の手入れをしてやると完璧!但しベルの内側は止めといてよ。でないとミュートがくっつかなくなるからね。このシリコン・オイルにも色々あるんだけどタップリ溶剤が入ってるのはダメ!その溶剤でブラスが変色してしまうんだわ。シリコン・オイル100%のを選ぶこと。これってサビ止め効果もあるしすごく便利なしろもの。それにシリコン皮膜を除去するにはベンジンやジッポ・オイルで簡単にとれるから、ベル内に間違って付いてしまった場合も安心だしね。とは言え触ってベトベトする程使用しないこと。あくまで軽く拭く程度にして最後は乾拭きで仕上げる。

まあたったこれだけの事なんだけど、これで全然違ってくるんだわ。ブラスに大敵のアカっぽい変色も防げるし、ホントにキレイに酸化皮膜が全体を覆ってくれる。そのルックスが又カッコイイのなんの!! ラッカーや金メッキ、銀メッキなど仕上げは色々あるけど、やっぱRaw Brassのサウンドって違うよね。それに手に伝わる感触も全然違う!こういう素晴らしいメリットをキープさせる為にも日頃のケアをしてやってよ!