連休でLuttkeのコラムが遅れて恐縮!一発目がやっと届いたので、では早速行きますか。

今回のはStock Listにも書いた様に、2ピースのヴァルブ・ナックルにGBのリードパイプとベルをセットしたモデルで、2番スライドがリバース、ブレイスはプレート、レシーバーはアジャスタブルタイプ、で全体のシェイプは"Nose Down & Hip Up"、といった所が目に付く特徴かな。なにせ一発目だけに、とにかくメチャクチャ丁寧に組み上げてくれ、メイン管のスムースかつタイトな動きやピストンの滑らかさなど、実に官能的な仕上がり!微調整の必要も無く、即「使える」状態。

 

で、そのサウンド!これは当然吹いてみりゃ判るだろうけど、吹いてくれたプレーヤー諸氏の「楽器全体がヴァイブレートしてるその鳴りっぷりの強烈さに先ずイク!」「ビャービャーしないのにビンビンに音が飛ぶ!」「全然疲れない!」なんてコメントが核心を突いてるかもね。当然これからこれを土台にして、更にブラッシュアップして行くんだけど、この問答無用の「鳴りっぷりの良さ」は一番キモの部分!そのポイントをさらにフォーカス上げて行きまっせ!しかもオペラ歌手でないジャズ・シンガー的Voicingは個人的に最も驚いたところ。こういう「声」の持ち主って最近ホントいなくなっちまったからね。
さてこれでGerdt, Weberと共に3つの柱がやっと完成。

 

話しは脱線するけど「世界のナベアツ」よろしく、「3」って不思議かつ完成された(?)数字とかで、量子物理学やってる友人曰く、たとえばクロとシロ、そしてその間のグレー、と言う様に「3つ」のカテゴリーやエレメントで大体のものは分析可能らしい。で、彼は2進法の次に来るべき「量子コンピューター」とやらの研究にこの20年もっぱらのめり込んでる。その内容は何回聞いてもこちとら全く解らないけどね・・・。
ま、そんな事関係ナシに、とにかくこちらは「3つの選択肢」で、移り気でわがままなプレーヤーのニーズに対応して行きまっせ!ブランドをやたら増やして一体何がなんだかポリシーの全く解らないのよりは、各メーカーの完成度を極限まで上げて行って、プレーヤーの「最高の相棒」を提供したいし、まあこんな偏屈な店があってもいいっしょ!