長い長い夏季休暇を終えた途端に来ちゃったよ、ドヒャッと4本の2ペア!
トランペットとフリューゲルでゲージの厚めのとレギュラーの2種類ずつで合計4本ときたもんだ!
とにかく、ことWeberとGerdtに限っては複数本が揃うなんてほとんど無いので、こっちも興奮してしまう。やっぱギャーギャー催促してみるもんだよなあ。じっくり吹き比べて「選定」してちょ!
で、思うのは「厚いベルがダークで、薄いベルはブライト」とよく言われてるのがホンマかいな、という点。



例えばシンバルでのそれは全く正反対で、薄いのは"Dark & Washy"なのに対して、厚いのは"Bright & Loud"なんだわ。これは真鍮やブロンズの板っきれを弾いてみてもよく解 る。でも薄いシンバルでキレイな通るPing音を出すのはスティック・コントロールの相当な技術が問われるところで、達人のプレイする薄いRideなんか、音は小さいのに周りの楽器がガンガンやっててもレガート音がしっかり聴こえてくる訳さ!力まかせにガンガン引っ叩いてもベシャベシャと割れた音がするだけ。反対に厚いのは、叩き方による音色と音量の変化は薄いもの程大きく無いけど、パワー感や音量・音圧感は強烈だよね。



だから厚いベルのパツラの場合は吹き手に相当なパワーが無いと、本来のサウンドが得られるポイントに達し得ない、つまり「鳴らし切れてない」っていうのがほとんどだと思う。要するに、その鳴らし切れていないボワーンとした音を"Dark"と思ってるプレーヤーが凄く多い。でもそれは"Dark"でなくて実は"Dull"なサウンドなんだよね。
反対に薄いベルでは、「吹きやすさ」をいいことに必要以上のパワーでバンバン吹くもんだから、もう完全に「飽和」しちゃって音の割れたディストーション・サウンドになってしまう。それを又「ブライト」なサウンドだと思ってる輩が、特に「ハイノート命」のプレーヤーに凄く多いんだわ、これが。「雑音」と「楽音」は違うんだっつーの!
そんな訳でWeberとGerdtでは、他メーカーの"Heavy"と"Regular"の違いの様な強烈な厚みの違いは無く、その差は極めて少なくしてある。吹奏感も吹き込むパワーも全く変わらないんだけどサウンドは全然違う訳!ま、とにかくいつも言う事は同じで、そのへんの違いは自分で吹いてみて確かめてみなよ!